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ジャクソンホールでFRB議長が物価高を警戒、9月利上げ確率55.7%に

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米連邦準備制度理事会(FRB)のケビン・ウォーシュ議長は28日、インフレ率がFRBの目標に向けて明確に低下しなければ、金融政策面で「さらに取り組むべきことがある」と述べた。発言を受け、金利先物市場が織り込む9月の利上げ確率は55.7%に上昇した。
CMEグループの「FedWatch」に基づく9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25ポイント利上げ確率は、前日の35.4%から55.7%へ20.3ポイント上昇した。据え置き確率は44.3%となり、利上げを見込む確率が据え置きを上回った。利上げが決まれば、現在3.50〜3.75%の政策金利の誘導目標レンジは3.75〜4.00%となる。
ウォーシュ議長は、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたカンザスシティー地区連銀主催の年次経済シンポジウムで講演した。最近のインフレ指標について「予想より良好だった」としながらも、「基調的な動向が有意に改善したとは判断していない」と述べた。そのうえで、基調的なインフレ率がFRBの2%目標に十分な速さで向かっているとの確信を持てなければ、FRBには「さらに取り組むべきことがある」と指摘した。
一方、次回会合での政策判断を明示することは避けた。政策当局内部の検討内容を過度に開示することに否定的な姿勢を示し、将来の政策方針を事前に示すフォワードガイダンスについて「役割を終える時期を過ぎている」と述べた。市場参加者が「次の取引の手掛かりをFRBに求めるような体制を助長すべきではない」と訴えた。
議長は、経済指標が上振れまたは下振れした場合に政策金利がどのように変化するかを示す「明示的な反応関数」についても言及した。FRB議長は、指標が強かった場合や弱かった場合にどのような金利経路を想定するか説明すべきだとの考え方を紹介する一方、「われわれの知識はそこまで及んでいない。少なくとも現時点ではそうであり、適切な金融政策運営に重要な要因も時間とともに変化する」と慎重な見方を示した。
ウォーシュ議長は「私の議長在任中、同僚とともに、政策判断の指針となる、より信頼性の高いモデルと強固なルールの構築に努める」と述べた。その一方で、経済予測の正確性は依然として「目標にすぎない」と指摘。地政学、世界のサプライチェーン、技術が急速に変化するなか、「われわれが何を知り、何を知り得ないかについて謙虚であることが賢明だ」と語った。
米経済については「力強さを増したように見える」と評価した。人工知能(AI)が経済にもたらす恩恵を強調するとともに、企業と個人の支出は底堅さを保っているとの認識を示した。
講演直後の米株式相場の反応は限定的だった。米東部時間午前10時58分時点では、S&P500種株価指数が0.04%下落する一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.15%上昇していた。その後は上昇に転じ、午前11時20分時点でS&P500は0.44%、ナスダック総合指数は0.41%上昇しており、講演後も相場は変動していた。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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