関連記事
中国ランドスペース、ロケット第1段の垂直着陸に成功 SpaceX株は2.6%安

Photo by unitysphere © 123RF.com[写真拡大]
中国の民間宇宙企業ランドスペースが、軌道級ロケットの第1段ブースターを着陸脚で地上に垂直着陸させることに成功した。米宇宙企業SpaceX株は19日の米株式市場で下落し、新規公開株式(IPO)の公開価格に近い水準で取引を終えた。
ランドスペースは19日、液体酸素とメタンを燃料とするロケット「朱雀3号」の第1段を、中国北西部の発射地点から約390キロ離れた甘粛省民勤県の着陸地点に垂直着陸させた。上段は「鴻鵠03」衛星を予定の軌道に投入した。
中国が軌道級ロケットの第1段を地上で回収したのは初めてで、展開式の着陸脚を使用した回収も中国初となる。中国全体では、7月に長征10号Bの第1段を洋上プラットフォームのネットで回収しており、今回が2回目のブースター回収である。民間企業による軌道級ブースターの着陸成功は、中国で初めてとなった。
世界では、ランドスペースはSpaceXと米ブルーオリジンに続き、軌道級ブースターを着陸脚で垂直着陸させた3番目の事業体となった。もっとも、SpaceXのロケット着陸回数は19日時点で600回を超えており、ランドスペースとの差は依然として大きい。
SpaceX株は19日、前日比3.69ドル安の139.65ドルで取引を終えた。下落率は2.57%だった。同社株はここ数日、135ドルのIPO公開価格に近い水準で推移している。
SpaceXを巡っては、上場後初となる機関投資家の保有状況も明らかになった。ヤフー・ファイナンスの分析によると、1500を超える投資家がSpaceX株の保有を開示したが、届け出対象株式の80%超をわずか23の投資家が占めた。一方、10万株未満の保有を届け出た投資家は約1340に上り、合計でも開示株式の1%未満にとどまった。
SpaceXは6月12日、ナスダック市場に「SPCX」のティッカーシンボルで上場した。IPOの公開価格は1株135ドルだった。基本売り出し株数は約5億5556万株で、幹事証券が追加売り出しのオプションを行使した後の株数は約6億3889万株となった。
機関投資家では、グーグルの親会社であるアルファベットの保有規模が突出している。アルファベットは5億5120万株を超えるSpaceX株を開示した。14日終値の140ドルで換算した評価額は約772億ドルとなる。
フィデリティは約3億260万株、ギガファンドは約1億7180万株、サウジアラビアの政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンドは約1億5410万株を保有していた。エヌビディアの保有株数は約1億2280万株だった。
エヌビディアの保有株式は14日終値で約172億ドルに相当する。テクノロジーや人工知能関連の大手企業間で、資本面の関係が深まっていることを示す保有状況として注目される。
ハーバード大学の基金を運用するハーバード・マネジメント・カンパニーも有力株主として浮上した。ヤフー・ファイナンスによると、約1290万株のSpaceX株は、同社が公開している米国株ポートフォリオで最大の個別株保有となった。
今回の届け出は、投資家が最近になってSpaceX株を取得したことを必ずしも意味しない。上場前からSpaceXに出資していた投資家の保有株式が、上場に伴い四半期ごとの公開市場向け届け出に初めて表れたケースも含まれる。
株主構成が明らかになる一方、IPO時に設定された売却制限は段階的に解除されている。約9億1200万株が8月6日から売却可能となったが、懸念されたような売り崩れは起きなかった。SpaceX株は同日に6.14%上昇し、翌7日にはさらに15.83%上昇して133.11ドルで取引を終えた。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
スポンサードリンク
