ドル円160円突破、再び介入警戒 焦点は「単発か継続か」

2026年6月23日 09:23

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 ドル円相場が1ドル=160円を明確に上抜けた。背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測後退によるドル買いに加え、日本の構造的な円売り需要がある。

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 市場では、4月から5月に実施された政府・日銀による円買い介入を踏まえ、再び為替介入への警戒感が高まっている。

■ドル円160円突破で市場は介入を意識

 ドル円は、FRBの利下げ時期が後ずれするとの見方を背景にドル高基調が続いている。加えて、日本ではNISAを通じた海外投資の拡大や、エネルギー高・貿易・投資による円売り需要など、構造的な円安要因が根強く残っている。

 こうした中、160円は政府・日銀が2026年4月から5月にかけて為替介入を実施した水準である。また当時は、日米当局による「レートチェック」が行われ、市場参加者の間でも介入が強く意識された水準として認知されている。

■政府は介入資金を十分に確保している

 政府による為替介入の原資については、大きな懸念はないとみられる。

 日本は1兆ドルを超える外貨準備を保有しており、その規模は世界最高水準にある。円買い介入では、保有する米ドル資産を活用できるため、資金面で制約を受ける可能性は低い。

 さらに日本は、FIMAレポ制度を利用できる。これは保有する米国債を担保としてFRBから米ドル資金を調達できる仕組みであり、必要に応じて迅速なドル資金の確保も可能となる。

■市場が注目するのは介入の「本気度」

 もっとも、介入の有無だけではなく、その後の対応が重要になる。

 2026年4月から5月に実施された為替介入では、ドル円は160円台から一時的に約5円の円高となったものの、その後は再び円安基調へ戻り、160円を超える円安が続いている。単発の介入だけで円安トレンドそのものを転換させるには至らなかったのが現状だ。

 仮に今回も同水準で介入が実施された場合、その後に政府が立て続けに追加介入を行えば、市場に対して円安を本気で抑制する姿勢を示すメッセージとなる可能性がある。

 一方、単発の介入にとどまる場合は、急激な円安のスピードを抑えることが目的との受け止めが広がりやすく、その場合、市場は介入を一時的な調整と判断し、再び円安方向を試す展開も考えられる。

■今後の焦点

 ドル円が160円を突破したことで、市場の関心は「介入があるか」から「どのような介入になるか」へ移りつつある。

 今後は、政府・日銀が追加介入を含めた継続的な対応を行うのか、それとも円安のスピードを抑える限定的な介入にとどめるのかが最大の焦点となる。

 介入後の値動きや政府当局の姿勢が、今後のドル円相場を占う重要なポイントとなりそうだ。(記事:Osaka Okay・記事一覧を見る

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