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物語コーポの「強さ」は、巧みに「想起率」を高める手法に求められる
物語コーポレーション(3097、東証プライム市場)。食べ放題:焼肉キング(FC方式も併営)や和食・ラーメン店等を中部エリアで展開。「外食・娯楽サービス業界167社で、時価総額17位」(会社四季報)と、斯界の代表企業。
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コロナ禍の2020年&21年6月期こそ「22.8%&15.7%の営業減益」を余儀なくされたが、以降はこんな推移。「14.4%増収、12.4%増益」-「25.9%増収、150.6%増益」-「16.1%増収、13.3%増益」-「15.6%増収、13.1%増益」。今6月期は「18.7%増収(1471億5900万円)、16.5%増益(107億7100万円)」計画。四季報業績欄の見出しは【最高益】。記した期間中に「1対2/1対3」の株式分割を実施している。
至28年6月期の中計は「売上高2200億円、経常利益率10%、配当性向20%以上」を掲げている。
1949年、創業者:小林佳雄氏により酒房源氏:おでん屋として興された(法人化は1969年:げんじ)。2018年5月5日、東洋経済がノンフィクション作家:山岡淳一朗のペンで小林氏をこう記している。「立志伝中の人物だが、そろばん勘定に血眼の経営者ではない・・・最近では珍しい“教祖的タイプ”のリーダーである」。物語コーポレーションを知るアナリストの多くから「小林氏の血が脈々と受け継がれた企業」とする声が多い。
では「血」はどんな風に、「強い」物語コーポレーションを構築しているのか。
2020年&21年6月期こそ、「コロナ禍の前に減益決算を余儀なくされた」と記した。が、現社長の加藤央之氏はこの時期に「(想起率)を高めるためにテレビCMなど広告費を約3倍に増やし、店舗も積極的に改装した。(自社調べで)コロナ禍の3年間で、焼肉キングの認知度は20ポイント以上も向上した」と振り返っている。
想起率は、こう理解される。「ある分野でのことを考えるとき、真っ先に思い浮かぶブランド」は想起率が「高い」。物語コーポレーションはコロナ禍の状況下で、想起率が高まる施策を打ったというわけだ。
本稿作成中の物語コーポレーションの株価は、大納会の引け値4000円台前半水準。12月2日に4570円まで買い進まれた高値ゾーン。前記の様に株式分割にも積極的。過去10年弱の修正済み株価パフォーマンスは4.7倍強。IFIS目標平均株価は算出者が4人とも「強き」姿勢、5463円。資産形成株と捉えられるが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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