11月のパート・バイト時給は上昇続く、年末に向けて人材需要が旺盛

2025年12月16日 14:26

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 求人サイトを運営する各社が11月のパート・アルバイトの時給動向を発表。時給の上昇幅こそ落ち着いたものの、年末の繁忙期に向けて相変わらず上昇傾向が続いていることが分かった。

【前月は】10月のパート・バイト時給は上昇続く、年末繁忙期を控えて求人数も増加

■ディップは2カ月連続で前年同月上回る

 12日、ディップが11月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比50円増の1,341円となり、2カ月連続で前年同月を上回った。「バイトル」に掲載された求人件数は同11.7%増の約36万1,000件だった。

 地域別では関東が同29円増の1,395円、東海が同98円増の1,311円、関西が同100円増の1,332円、九州が同53円減の1,263円だった。

■リクルートは8カ月連続で前年同月比プラス

 同日、リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が、11月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査(三大都市圏)」を発表した。平均時給は前年同月比66円増の1,317円となり、8カ月連続で前年同月を上回った。

 地域別では首都圏が同62円増の1,355円、東海が同65円増の1,236円、関西が同79円増の1,298円となり、3地域とも前年同月を上回った。

■エンは3カ月ぶり前年同月下回る

 同日、エン(旧エン・ジャパン)が11月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比37円減の1,237円となり、3カ月ぶりに前年同月を下回った。

 エリア別では関東が同17円増の1,404円、東海が同62円減の1,255円、関西が同69円減の1,309円、三大都市圏が同19円減の1,357円だった。

 都道府県別で前年同月を上回ったのは17、下回ったのは26。大きく時給が上がった県は新潟県が1,206円(119円増)、青森県が1,267円(101円増)、宮城県が1,278円(101円増)、高知県が1,299円(98円増)、秋田県が1,242円(94円増)など。反対に大きく時給が下がった県は島根県が1,157円(148円減)、奈良県が1,240円(135円減)、福井県が1,189円(127円減)、山形県が1,192円(119円減)、岐阜県が1,187円(117円減)、長野県が1,187円(115円減)など。

 職種別では9職種中7職種で平均時給が前年同月を上回った。その中では警備・清掃・設備管理が1,313円(134円増)、教育・その他が1,480円(150円増)でプラス幅が大きめ。反対に販売・サービス系が1,292円(79円減)、企画・事務・管理系が1,314円(71円減)の2職種が前年同月を下回った。

■マイナビは39カ月連続で前年同月上回る

 15日、マイナビが11月の「アルバイト・パートの平均時給レポート」を発表した。全国平均時給は前年同月比31円増の1,312円となり、39カ月連続で前年同月を上回った。

 地域別では北海道・東北が前年同月比55円増の1,194円、関東が同11円増の1,380円、甲信越・北陸が同66円増の1,225円、東海が同69円増の1,264円、関西が同36円増の1,314円、中国・四国が同105円増の1,220円、九州・沖縄が同58円増の1,201円と、全てのエリアで前年同月を上回った。

 時給の上昇幅は落ち着いたものの、相変わらず高い水準が続いている。特に年末にかけて人材需要が続く「販売・接客・サービス」は過去最高時給を更新。また熊本県や大分県などの一部地域では、年明け以降に最低賃金の改定が予定されていることから、今後も緩やかな時給の上昇が見込まれるという。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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