10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは497ドル高 FOMC通過で買い安心感広がる

2025年12月11日 08:02

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記事提供元:フィスコ

*08:02JST 10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは497ドル高 FOMC通過で買い安心感広がる
■NY株式:NYダウは497ドル高 FOMC通過で買い安心感広がる
米国株式市場は上昇。ダウ平均は497.46ドル高48,057.75ドル、ナスダックは77.67ポイント高23,647.74で取引を終了した。

FOMC(連邦公開市場委員会)でFRBが市場予想通り3会合連続で0.25%の利下げを決定後、ダウは上げ幅拡大、またナスダックはプラスに転じた。FOMCメンバーによる政策金利の見通しは、前回同様2026年に1回(0.25%)の利下げが行われるとの見通しが示された。パウエル議長は会見で「雇用の下振れリスクは最近上昇した模様」とし、「インフレリスクは上方向に傾いている」と述べ、「金融政策の道筋は前もって決めず会合ごとに決定を下す」との姿勢を示した。市場では思ったほどタカ派寄りではないとの見方から買い安心が広がり、ダウ、ナスダックともに上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇、食・生活必需品小売が下落した。

医薬品開発・製造のイーライリリー(LLY)はアラバマ州に60億ドルかけ、肥満治療薬関連の製造施設を建設すると発表し、上昇。また医薬品メーカーファイザー(PFE)は上昇。中国のヤオファーマと肥満治療薬の製造に関するライセンス契約を締結したと発表した。発電システムを提供するGEベルノバ(GEV)は2028年までの見通しとともに株主還元策拡充を発表し、大幅高だった。

法人向けソフト開発のオラクル(ORCL)は2026年度第2四半期の業績を発表し、売上高が市場予想に届かず株価は時間外で下落している。


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■NY為替:米ドル・円は156円11銭で下げ止まる
利を0.25pt引き下げて3.50%-3.75%にすることが決定され、156円11銭まで下落したが、2026年以降の金利見通しを巡って156円68銭まで反発したが、その後は伸び悩んでおり、156円30銭台に下げている。ユーロ・円は強含み、182円06銭から182円55銭まで反発。ただ、その後に182円27銭まで反発。ユーロ・ドルは一時1.1681ドルまで強含み。


■NY原油:やや強含みで58.46ドル、時間外取引で一段高
NY原油先物1月限はやや強含み(NYMEX原油1月限終値:58.46 ↑0.21)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+0.21ドル(+0.36%)の58.46ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.66-59.03ドル。米国市場の中盤にかけて57.66ドルまで売られたが、後半にかけて反転。供給超過に対する警戒感は低下し、通常取引終了後の時間外取引で59.03ドルまで上昇。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 54.08ドル +0.54ドル(+1.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 179.71ドル +0.88ドル(+0.49%)
ゴールドマン・サックス(GS)889.24ドル +12.66ドル(+1.44%)
インテル(INTC) 40.78ドル +0.28ドル(+0.69%)
アップル(AAPL) 278.78ドル +1.60ドル(+0.57%)
アルファベット(GOOG) 321.00ドル +3.25ドル(+1.02%)
メタ(META) 650.13ドル -6.83ドル(-1.03%)
キャタピラー(CAT) 615.35ドル +20.99ドル(+3.53%)
アルコア(AA) 44.64ドル +1.17ドル(+2.69%)
ウォルマート(WMT) 113.18ドル -1.88ドル(-1.63%)《NH》

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