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NTTドコモと慶大、商用5Gで触覚伝達ロボットの無線遠隔操作に成功
■遅延補償とジッターバッファを統合、通信変動下でも滑らかな操作を実現
NTT<9432>(東証プライム)傘下のNTTドコモは10月7日、慶應義塾大学ハプティクス研究センターと共同で、商用5G通信環境下において「物に触れた手応えが伝わるロボット」の安定的な無線遠隔操作に日本で初めて成功したと発表した。ドコモが開発したネットワーク遅延対策機能を同社のエッジクラウド「docomo MEC」に搭載し、慶大の「リアルハプティクス(R)」技術と組み合わせることで、通信遅延や変動がある環境でも繊細な力加減を再現できることを実証した。これにより、従来困難だったリアルタイムな感触伝達を伴うロボット操作が安定的に可能であることが確認された。
実証では、ジッターバッファ機能とMECダイレクト機能、慶大の通信遅延補償機能を組み合わせ、通信の遅延を均一化しながらリアルハプティクスの再現性を確保した。サーバ側に遅延対策機能を実装する新手法を採用した点も特徴であり、ユーザが通信制御機能をサービスの一部として利用できるようにした。これにより、ロボット操作時の負荷を軽減しつつ、プラットフォームの拡張性を高める仕組みを構築した。実験では、ハンド型ロボットがポテトチップスを把持・運搬するタスクで、力加減の精密さや操作の滑らかさを確認した。
今回の成果は、商用5Gとエッジコンピューティングを活用した高度なロボット制御の実用化に道を開くものである。ドコモと慶大は今後も、ロボットの遠隔操作技術や低遅延通信技術の発展を通じて、医療・製造・災害対応など多様な分野での社会実装を目指すとしている。また、同技術の紹介は10月9日から開催される「NTT docomo Business Forum’25」で行われる予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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