7月の外食市場規模は3011億円、喫茶店・カフェ市場は大幅増

2025年9月2日 08:47

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 ホットペッパーグルメ外食総研が7月の外食市場規模を発表。喫茶店・カフェなどの軽食主体が好調だったこともあり、外食市場規模は4カ月連続で前年同月を上回ったことが分かった。

【前月は】6月の外食市場規模は2876億円、軽食業態が好調で前年比プラス続く

■外食市場は4カ月連続で前年上回る

 1日、ホットペッパーグルメ外食総研が7月の外食市場調査を発表した。外食市場規模は前年同月比96億円増の3,011億円となり、4カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナ前の2019年比は86.6%で、6月の86.1%から0.5ポイント増となった。

 個別の指数では、外食実施率は同0.2ポイント増の67.8%、外食頻度は同0.02回減の3.87回、外食単価は同71円増の2,910円だった。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同34億円増の1,885億円、関西圏が同41億円増の794億円、東海圏が同20億円増の332億円と、4カ月ぶりに3圏とも前年同月を上回った。

■外食実施率と外食単価は増減が分かれる

 外食実施率と外食単価は、性別や年齢層で増減が分かれた。外食実施率でプラス幅が大きめだったのは、20代女性が76.8%(前年同月比:2.6ポイント増、以下同じ)、30代女性が69.5%(1.7ポイント増)など。一方でマイナス幅が大きめだったのは、30代男性が71,2%(1.6ポイント減)、50代女性が60.5%(2.6ポイント減)など。

 外食単価でプラス幅が大きめだったのは、20代女性が2,813円(244円増)、40代女性が3,112円(352円増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、20代男性が2,396円(240円減)、60代女性が2,911円(163円減)など。

■16業態中9業態で前年上回る

 業態別市場規模は16業態中9業態で前年同月を上回った。プラス幅が大きめの業態は、中華料理店(7月の市場規模:205億円、前年同月比:14億円増、以下同じ)、フレンチ・イタリアン料理店(237億円、31億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(251億円、26億円増)、ラーメン・そば・うどん・パスタ・ピザ等の専業店(161億円、17億円増)、喫茶・カフェ(48億円、27億円増)など。

 一方でマイナスだった業態の中では、和食料理店(434億円、54億円減)、居酒屋(574億円、29億円減)でマイナス幅が大きめ。また焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(市場規模:310億円、以下同じ)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(164億円)の2業態で前年並みだった。

 新型コロナ前比は、食事主体業態は93.7%で、6月の92.3%から1.4ポイント増。飲酒主体業態は68.8%で同72.9%から4.1ポイント減。軽食主体業態は128.1%で同109.0%から19.1ポイント増だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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