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三洋化成工業、常温の水に混ぜるだけでαゲルを形成するカチオン界面活性剤を開発
■環境負荷低減型プロセスでヘアケア市場に新たな可能性を創出
三洋化成工業<4471>(東証プライム)は14日、ヘアケア市場に新たな可能性をもたらす、独自の技術で粉末化した粉末状カチオン界面活性剤『アルファピュールBC12』を発表した。この製品は、常温の水と混合するだけで、優れたコンディショニング効果を発揮する「αゲル」を形成することが可能である。従来の加熱・冷却プロセスを不要とし、環境負荷を低減するとともに、製造効率化を実現するとしている。
αゲルは、皮膚中の水分や油分を保持する役割を担う成分(細胞間脂質)と同様の構造を有する分子集合体であり、水分の蒸散を抑える保湿効果がある。また、高い増粘性を示すため、化粧品やヘアケア製品において、製剤の粘性調整に使用され、濃厚な使用感を付与することが可能。このような特性から、αゲルは化粧品・ヘアケアの分野で広く活用されている。
コンディショナーやトリートメントでは、カチオン界面活性剤を用いたαゲルが活用され、粘性調整による使用性の向上に加えて、カチオン界面活性剤に由来する高い滑り性とコンディショニング効果により、髪に自然なツヤとまとまりを与えることが知られている。しかし、従来のαゲル調製は、一度加熱して成分を均一に混合した後に冷却する必要があり、多くのエネルギーを消費していた。また、温度や撹拌速度などの調製条件によって、形成されるαゲルの構造や大きさが変化するため、一定の品質と安定性を保つには、専門的な知識と技術が必要であった。
一方、近年の化粧品・ヘアケア業界では、消費者一人ひとりの髪質や嗜好、価値観に合わせたパーソナライズ化に加えて、肌や髪だけでなく環境にも優しいものを選択することが求められつつある。環境への配慮と多様化するニーズに対応するため、エネルギー使用量を抑えた製造プロセスの効率化や処方の自由度向上が重要となっている。
この製品は、高いコンディショニング効果で知られるカチオン界面活性剤「ベヘントリモニウムクロリド」と、αゲルの形成と安定に寄与する高級アルコール「セテアリルアルコール」を独自の技術で粉末化したものである。常温の水と混合するだけでαゲルを形成し、加熱・冷却プロセスを不要とする。これにより、製造時のエネルギー消費量とCO2排出量を大幅に削減し、環境負荷低減に貢献することが期待されている。
【『アルファピュールBC12』の特長】 (1)コールドプロセス製造 ・加熱・冷却工程が不要でエネルギー消費量とCO2排出量を削減
(2)簡便な調製 ・特別な設備や技術は不要で、製造時間とコストを大幅に削減 ・従来、加熱冷却後に配合していた、熱に弱い成分も初期配合可能となり、製造効率を向上
(3)新たなヘアケア製品開発の可能性 1)無水コンディショナー ・使用時に水と混合、または粉末のまま濡れた髪に直接塗布する革新的な使用方法 ・製品の小型軽量化で携帯性向上。輸送効率向上によるCO2排出量削減 2)パーソナライズドコスメ ・ユーザーが使用前に水と油と混合させることでコンディショナーを作ることができる ・ユーザーが香料や保湿剤を自在にカスタマイズしやすい ・髪質や悩みに合わせた最適なケアプランを提案するサロンやオンラインサービスへの応用 3)従来にない使用感のヘアコンディショナーの実現 より高いコンディショニング効果やサロンでの特別感の演出など、従来の製品とは異なる剤型として濃厚なαゲル製剤の調整が可能に
【粉末化技術と粒子径の選択肢】 『アルファピュールBC12』では、粒子径の異なるグレードを用意し、幅広い用途に対応可能とした。 ・粗粉砕品:撹拌機を使用するコールドプロセスに適している。 ・粉砕品:手動で混合可能、ユーザーによるDIY調製向け。消費者自身が自宅や旅行先でコンディショナーを調製するといった利用シーンでの活用が期待できる。 ・微粉砕品:攪拌不要で、無水コンディショナーへの応用が可能。濡れた髪に直接塗布するだけで、簡便にヘアケアができる。
今後の展開として、『アルファピュールBC12』は、化粧品メーカーおよびOEM企業向けにサンプルワークを開始しており、2025年5月14日~16日にパシフィコ横浜で開催される「CITE JAPAN 2025」への出展も予定している。そして、さらなる市場認知を図り、新たなビジネスパートナーとの連携を推進することで、ヘアケア市場の持続可能な成長と多様な製品開発の可能性を広げることを目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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