13日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で続落、ハイテクと消費に売り

2025年3月13日 17:13

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記事提供元:フィスコ

*17:13JST 13日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で続落、ハイテクと消費に売り
13日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比13.20ポイント(0.39%)安の3358.73ポイントと続落した。


前日の軟調地合いを継ぐ流れ。「トランプ関税」に端を発した貿易戦争のエスカレートにより、サプライチェーン(供給網)が混乱し、景気も下振れると不安視されている。指標発表前に様子見ムードも漂う。中国では週明け17日、1〜2月の主要経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される。2月は春節(旧正月)の影響で単月の発表がなかっただけに、結果に対する注目度も高まる状況だ。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待が根強い中、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)が6.8%安、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が4.6%安、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が4.3%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.3%安で引けた。


消費関連株もさえない。スーパーの永輝超市(601933/SH)が3.3%、衣料品の海瀾之家(600398/SH)が3.1%、家具の欧派家居(603833/SH)が2.8%、スーパーの三江購物(601116/SH)が2.4%、酒造の四川水井坊(600779/SH)が2.2%、自動車の賽力斯集団(601127/SH)が1.9%ずつ下落した。不動産株、インフラ関連株、医薬株、証券株、運輸株なども売られている。


半面、石炭・石油株はしっかり。陝西煤業(601225/SH)が6.0%、中国中煤能源(601898/SH)が3.8%、中国神華能源(601088/SH)が3.6%、中国石油天然気(601857/SH)が2.0%、中国海洋石油(600938/SH)が1.4%ずつ上昇した。公益株、銀行株、素材株も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.10%)安の267.03ポイント、深センB株指数が1.64ポイント(0.14%)高の1212.11ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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