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綿半ホールディングスは25年3月期2Q累計大幅増益、通期も増収増益幅拡大、建設・小売事業が好調
(決算速報) 綿半ホールディングス<3199>(東証プライム)は10月28日に25年3月期第2四半期累計(中間期)連結業績を発表した。期初予想を上回る増収・大幅増益だった。建設事業の工事が順調に進捗し、小売事業の収益性向上も寄与した。通期も10月25日付で上方修正して増収増益幅が拡大する見込みとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は上値を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。
■25年3月期2Q累計は大幅増益、通期も上方修正して増収増益幅拡大
25年3月期第2四半期累計(中間期)の連結業績は売上高が前年同期比5.3%増の652億70百万円、営業利益が70.0%増の17億55百万円、経常利益が41.4%増の17億83百万円、親会社株主帰属中間純利益が61.8%増の12億40百万円だった。
期初予想を上回る増収・大幅増益だった。建設事業の工事が順調に進捗し、小売事業の収益性向上も寄与した。期初予想(5月10日公表)に対して、売上高は17億70百万円、営業利益は6億35百万円、経常利益は5億03百万円、親会社株主帰属中間純利益は4億70百万円、それぞれ上回った。売上高は上期として過去最高を更新した。
小売事業は売上高が0.0%増の395億44百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が88.2%増の10億52百万円だった。売上高は全体としては前年並みにとどまったが、収益性が想定以上に向上して大幅増益だった。新店(上田店、権堂店)の売上伸長に加え、物流コスト削減なども寄与した。
建設事業は売上高が17.6%増の214億74百万円、利益が271.0%増の7億74百万円だった。大幅増収増益だった。リニューアル分野での大型案件を中心に、工事が想定以上に順調に進捗した。
貿易事業は売上高が4.4%増の35億80百万円だが、利益が39.0%減の3億72百万円だった。前期との比較では納入時期のズレの影響で減益だったが、概ね計画通りの進捗としている。その他事業(不動産事業等)は売上高が11.7%減の6億71百万円、利益が57.7%減の46百万円だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が318億26百万円で営業利益が8億26百万円、第2四半期は売上高が334億44百万円で営業利益が9億29百万円だった。
通期連結業績予想(24年10月25日付で上方修正)については売上高が24年3月期比5.4%増の1350億円、営業利益が24.0%増の35億円、経常利益が14.3%増の37億円、親会社株主帰属当期純利益が10.6%増の20億50百万円としている。配当予想は据え置いて24年3月期比1円増配の24円(期末一括)としている。10期連続増配予想で予想配当性向は23.4%となる。
期初予想に対して売上高を30億円、営業利益を3億30百万円、経常利益を3億30百万円、親会社株主帰属当期純利益を1億50百万円、それぞれ上方修正した。建設事業の工事が順調に進捗し、小売事業の収益性向上も寄与して増収増益幅が拡大する見込みとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は反発の動き
株価は上値を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。10月28日の終値は1687円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円76銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1143円40銭で算出)は約1.5倍、時価総額は約337億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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