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NYの視点:ベージュブック、財務相・中銀総裁会合、加中銀、中国中銀、東京CPI
*07:42JST NYの視点:ベージュブック、財務相・中銀総裁会合、加中銀、中国中銀、東京CPI
今週は、連邦準備制度理事会(FRB)が最新の地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表する。次回11月の連邦公開市場委員会(FOMC)での金融政策決定において判断材料のひとつとなるため内容に注目。ハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」による混乱を受けた雇用や物価への影響を判断する。最新の消費、雇用や雇用関連指標は予想以上に好調で、速やかな利下げ観測が後退しつつありドル買い材料となっている。
本年のFOMC投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁は18日、名目中立金利である3-3.5%のレンジに回帰する行動を急がない姿勢を示した。
金融政策ではカナダ銀行が金融政策決定会合を予定している。消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため、同中銀が50ベーシスポイントの利下げに踏み切るとの予想が強まった。予想通りとなった場合、カナダドル売り圧力となる。
10月の東京CPIは4月来の低水準に伸び鈍化が予想されており、予想通りとなると追加利上げ観測の後退で、円売りが再開する可能性がある。
中国では、景気支援の一環として、中銀が貸出金利の指標となるローンプライムレート(LPR)の1年物3.35%から3.15%に引き下げられると見られ、さらに、住宅ローンを含む長期融資金利の目安となる5年物も3.85%から3.65%に引き下げると見られている。想定通り、利下げが実施されると、リスク選好の動きに拍車をかける。
21-26日にワシントンで財務相、中銀総裁会合が開催される。各国中銀総裁は講演を予定しており、金融政策の行方を探るうえで発言に注目される。
■今週の主な注目イベント
●米国
21日:9月先行指数、ローガン米ダラス連銀総裁、シュミッド米カンザスシティー連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
22日:10月リッチモンド連銀製造業指数
23日:9月中古住宅販売、ベージュブック
24日:シカゴ全米活動指数、新規失業保険申請件数、10月製造業・サービス業PMI、クリーブランド連銀総裁が挨拶
25日:耐久財受注、ミシガン大消費者信頼感指数
●21-26日:IMF世銀、財務相、中銀総裁会合
●欧州
22日:ラガルドECB総裁インタビュー、クノット・オランダ中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が講演、センテノECB理事、チーフエコノミスト、レーン氏が講演23日:ユーロ圏消費者信頼感、ラガルドECB総裁が討論会参加、チーフエコノミスト、レーン氏がIIFで講演
24日:ユーロ圏製造業・サービスPMI、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト、レーン氏が講演、カザークス・ラトビア中銀総裁講演講演
25日:独IFO
●英国
22日:ベイリー英中銀総裁、グリーン英中銀MPC委、副総裁が講演
23日:ベイリー英中銀総裁はIIFで会見、ラガルドECB総裁が討論会参加
24日:製造業・サービス業PMI、英中銀マンMPC委
●カナダ
23日:加中銀は金融政策決定会合開催
25日:加小売売上高
●日本
25日東京CPI《NH》
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