ネオジャパンは25年1月期2Q累計大幅増益と順調、通期も上振れ期待

2024年9月13日 09:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ネオジャパン<3921>(東証プライム)は9月11日に25年1月期第2四半期累計連結業績を発表した。大幅増益だった。ソフトウェア事業、システム開発サービス事業とも好調に推移し、広告宣伝費の減少なども寄与した。そして通期も大幅増益予想としている。進捗率は順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は急伸して年初来高値圏だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■25年1月期2Q累計大幅増益と順調、通期上振れ余地

 25年1月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比4.4%増の33億66百万円、営業利益が40.8%増の8億47百万円、経常利益が38.4%増の8億96百万円、そして親会社株主帰属中間純利益が25.0%増の6億02百万円だった。大幅増益だった。ソフトウェア事業、システム開発サービス事業とも好調に推移し、広告宣伝費の減少なども寄与した。

 ソフトウェア事業は売上高(外部顧客への売上高)が5.1%増の23億58百万円、セグメント利益(調整前営業利益)が56.0%増の8億77百万円だった。売上高の内訳はクラウドサービスが6.6%増の15億41百万円(グループウェアdesknet‘s NEOクラウドが7.2%増の12億89百万円、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteクラウドが30.6%増の1億07百万円、ビジネスチャットChatLuckクラウドが11.8%増の39百万円等)、プロダクトが1.9%増の7億77百万円、技術開発が10.7%増の39百万円だった。クラウドサービスが順調に拡大した。グループウェアdesknet‘s NEOの期末時点のプロダクト累計販売実績数は4.0%増の443.1万ユーザー、クラウドユーザー数は5.1%増の53.7万ユーザーとなった。

 システム開発サービス事業(子会社のPro-SPIRE)は売上高が1.1%増の10億03百万円でセグメント利益が8.3%増の30百万円、海外事業は売上高が20.4%減の54百万円でセグメント利益が61百万円の損失(前年同期は7百万円の利益)だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が16億87百万円で営業利益が4億36百万円、第2四半期は売上高が16億78百万円で営業利益が4億11百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて売上高が24年1月期比6.4%増の70億37百万円、営業利益が23.8%増の16億05百万円、経常利益が17.8%増の16億19百万円、親会社株主帰属当期純利益が14.8%増の10億98百万円としている。

 大幅増収増益で過去最高業績の見込みとしている。24年9月より実施のクラウドサービス価格改定やセットプラン販売開始なども寄与して主力事業が好調に推移し、コスト面では人件費やソフトウェア償却費が増加する一方で広告宣伝費が減少することも寄与する見込みだ。第2四半期累計の進捗率は売上高48%、営業利益53%、経常利益55%、親会社株主帰属当期純利益55%と順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

 配当については6月14日付で配当政策の変更および配当予想の上方修正を発表した。25年1月期より中間配当を実施する。これに伴って25年1月期の年間配当予想を1円上方修正し、24年1月期比5円増配の28円(第2四半期末14円、期末14円)としている。

■株価は上値試す

 株価は急伸して年初来高値圏だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。9月12日の終値は1900円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円55銭で算出)は約24倍、今期予想配当利回り(会社予想の28円で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS427円03銭で算出)は約4.4倍、そして時価総額は約267億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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