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2日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で反落、消費関連株に売り
*16:47JST 2日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で反落、消費関連株に売り
週明け2日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比31.18ポイント(1.10%)安の2811.04ポイントと反落した。2月6日以来、約7カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
投資家心理がやや悪化する流れ。中国の景気懸念や、中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収が重しとなっている。中国国家統計局が8月31日に公表した8月の購買担当者景気指数(PMI)は、非製造業PMIが小幅ながら前月から上昇したものの、製造業PMIは改善見通しに反し前月から低下した。6カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。また、人民銀が2日に実施したリバースレポを通じた資金供給は35億人民元にとどまり、満期分との差し引きでは4675億人民元の市中資金を吸収した。リバースレポを通じた資金は今週、週間で1億4018億人民元が満期を迎える。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の下げが目立つ。酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)が5.3%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が4.7%安、家電の四川長虹電器(600839/SH)4.6が%安、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が4.4%安、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が3.6%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.4%安で引けた。
ハイテク株も安い。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が5.3%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)と半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)がそろって5.0%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が4.6%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.4%ずつ下落した。
不動産株もさえない。万業企業(600641/SH)が5.2%安、保利発展控股集団(600048/SH)と華遠地産(600743/SH)がそろって3.3%安、緑地HD(600606/SH)が2.8%安、光明地産(600708/SH)が2.7%安で引けた。インフラ関連株、医薬株、素材株なども売られている。
半面、銀行株はしっかり。華夏銀行(600015/SH)が5.3%、中国農業銀行(601288/SH)が3.8%、中国銀行(601988/SH)が2.3%、上海農村商業銀行(601825/SH)が2.2%、北京銀行(601169/SH)が2.1%ずつ上昇した。エネルギー株、公益株、保険株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.20ポイント(0.51%)安の233.57ポイント、深センB株指数が10.16ポイント(0.94%)安の1073.12ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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