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12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは140ドル安、インフレ指標控えた調整
*08:01JST 12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは140ドル安、インフレ指標控えた調整
■NY株式:NYダウは140ドル安、インフレ指標控えた調整
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は140.53ドル安の39,357.01ドル、ナスダックは35.31ポイント高の16,780.61で取引を終了した。
ソフトランディング期待の再燃で寄り付き後、上昇。その後、イランによるイスラエル報復攻撃が差し迫っている可能性が報じられ地政学的リスク上昇を嫌気した売りが加速し、相場は下落に転じた。値ごろ感から半導体のエヌビディアなどの買戻しに拍車がかかり、ナスダック指数は底堅く推移。一方、ダウは重要インフレ指標発表を控えた調整売りも見られ終盤にかけて、下げ幅を拡大し、まちまちで終了。セクター別では、半導体・同製造装置や食・生活必需品小売が上昇した一方、家庭・パーソナル用品が下落した。
地銀のキーコープ(KEY)はカナダのノバスコシア銀が同行の少数株式を取得することで合意したことを発表し、上昇。コーヒーチェーン運営のスターバックス(SBUX)は物言う投資家のヘッジファンド、エリオット・インベストメント・マネジメントに取締役会の議席を与える方向で協議していると報じられ、上昇した。食品加工会社のクラフト・ハインツ(KHC)はアナリストの投資判断引き下げで、下落。
格安航空会社のジェトブルー(JBLU)は社債発行計画を発表、これを受け、格付け会社のムーディーズやS&Pが同社の格付けを引下げたことが嫌気され、大幅安。公益事業会社のハワイアン・エレクトリック・インダストリーズ(HE)は「継続事業の前提」に関する警告発表を受け、大幅下落した。
連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は国内の財政政策や地政学的リスクなどが物価上昇圧力になり得るとし、インフレ上振れリスクを想定していることを講演で明らかにした。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:中東地政学的リスク上昇を警戒、リスクオフ
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円22銭まで上昇後、147円03銭まで下落し、147円25銭で引けた。連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事が、インフレは依然、不快なほど目標値を上回っているとし、インフレ上振れリスクに言及し利下げに慎重な姿勢を示したため、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、NY連銀の期待インフレ率の低下で年内の利下げ観測に伴い金利が低下に転じドル売りに拍車がかかった。また、イランが24時間以内にイスラエルを攻撃する可能性が報じられ、中東地政学的リスクの上昇でリスク回避の円買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.0915ドルへ下落後、1.0939ドルまで上昇し、1.0931ドルで引けた。ユーロ・円は、161円95銭へ上昇後、160円71銭まで下落。ポンド・ドルは1.2794ドルへ上昇後、1.2756ドルまで下落した。マン英中銀MPC委員のインフレリスクに言及し、利下げに慎重な姿勢を示したためポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.8712フランへ上昇後、0.8645フランまで下落した。
■NY原油:大幅高で80.06ドル、中東情勢の悪化を警戒して一時80ドルを上回る
NY原油先物9月限は大幅高(NYMEX原油9月限終値:80.06 ↑3.22)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+3.22ドル(+4.19%)の80.06ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.70ドル-80.16ドル。中東情勢の悪化を警戒した買いが入った。米国市場の後半にかけて一段高となり、通常取引終了後の時間外取引で一時80.16ドルまで値上り。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.17ドル -0.11ドル(-0.28%)
モルガン・スタンレー(MS) 94.84ドル +0.12ドル(+0.12%)
ゴールドマン・サックス(GS)485.50ドル -4.76ドル(-0.97%)
インテル(INTC) 19.36ドル -0.35ドル(-1.77%)
アップル(AAPL) 217.53ドル +1.29ドル(+0.59%)
アルファベット(GOOG) 163.95ドル -1.44ドル(-0.87%)
メタ(META) 515.95ドル -1.82ドル(-0.35%)
キャタピラー(CAT) 336.03ドル -2.23ドル(-0.65%)
アルコア(AA) 31.19ドル +0.63ドル(+2.06%)
ウォルマート(WMT) 68.70ドル +0.75ドル(+1.10%)《ST》
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