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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、円買い一服でドルは持ち直し
記事提供元:フィスコ
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、円買い一服でドルは持ち直し
9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米国経済を見極める展開だが、底堅い米長期金利でドルは売りづらい。一方、日銀の金融正常化観測はいったん後退し、株高なら円売り地合いとなりそうだ。
前日発表された米新規失業保険申請件数は予想よりも強く、長期金利を押し上げた。それを受けたドル買いでユーロ・ドルは1.0930ドル台から1.0880ドル台に失速、ドル・円は145円90銭台から147円50銭台に浮上。本日アジア市場で日銀の金融正常化の思惑が交錯し、序盤はもみ合い。ただ、日経平均株価の堅調地合いでリスク選好的な円売りに振れ、ドル・円は147円前半から147円後半に強含む場面もあった。
この後の海外市場は重要イベントが予定されておらず、引き続き金利や株価が手がかりとなる。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期大幅利下げへの思惑でドルは買いづらい半面、金利高が続けばドルは底堅い値動きに。また、来週発表の米消費者物価指数(CPI)で鈍化の度合いを見極めようと、過度な下げは抑制されるだろう。一方、イスラエルとイランの緊張で中東情勢の混迷が警戒され、安全通貨買いがドルを下支えする。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 カナダ・7月失業率(予想:6.5%、6月:6.4%)《CS》
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