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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、域内インフレや日銀政策決定を見極め
*14:42JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、域内インフレや日銀政策決定を見極め
■弱含み、ユーロ圏経済の停滞を警戒
今週のユーロ・ドルは弱含み。7月24日発表の7月ユーロ圏HCOB総合景気指数(PMI)速報値は6月実績を下回り、ユーロ圏経済の停滞が懸念されたことから、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。欧州中央銀行(ECB)による9月利下げの可能性は一段と高まり、ユーロ・ドルは一時1.0826ドルまで値を下げた。取引レンジ:1.0826ドル-1.0903ドル。
■もみ合いか、インフレ関連指標が手掛かり材料に
来週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)の今後の政策方針をめぐり当局者の見解は強弱分かれ、ユーロの方向感は乏しい。7月31日の消費者物価指数が鈍化すれば、追加利下げを見込んだユーロ売りがやや強まる可能性がある。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で9月の利下げが示唆された場合、ユーロは下げづらくなりそうだ。
予想レンジ:1.0700ドル-1.1000ドル
■下落、日欧金利差縮小の思惑強まる
今週のユーロ・円は下落。日本銀行は7月30-31日開催の金融政策決定会合で利上げを議論するとの一部報道を受けて、リスク回避のユーロ売り・円買いが活発となった。7月24日発表の7月ユーロ圏HCOB総合景気指数(PMI)速報値は6月実績を下回り、ユーロ圏経済の停滞が懸念されたこともユーロ売りにつながった。取引レンジ:164円83銭-171円71銭。
■下げ渋りか、域内インフレや日銀政策決定を見極め
来週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)による追加利下げをめぐり当局者の見解は分かれ、7月31日の消費者物価コア指数が横ばいならユーロは売りづらい。また、30-31日の日銀金融政策決定会合では国債買い入れの減額計画が発表されるが、政策金利は据え置きとなる見込み。利上げ見送りの場合、リスク選好的なユーロ買い・円売りが増える可能性がある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・7月30日(火):4-6月期域内総生産(1-3月期:前年比+0.4%)
・7月31日(水):7月消費者物価コア指数(6月:前年比+2.9%)
予想レンジ:165円50銭-168円50銭《FA》
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