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26日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で4日ぶり反発、海爾智家6.1%上昇
*18:00JST 26日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で4日ぶり反発、海爾智家6.1%上昇
26日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比16.34ポイント(0.10%)高の17021.31ポイントと4日ぶりに反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は5.87ポイント(0.10%)安の6010.64ポイントと4日続落した。売買代金は1046億7020万香港ドルとなっている(25日は1057億3400万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに下げ、約3カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国経済対策の期待感も支え。中国の国家発展改革委員会などは25日、設備更新や消費財の買い替えを促す「以旧換新」政策を支援するため、超長期国債の発行により調達した約3000億人民元(6兆3900億円)を充当すると表明した。ただ、上値は限定的。中国の内需不振や、米国の対中圧力などが依然として懸念材料としてくすぶっている。様子見ムードも漂う。米国では26日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安として重要視する6月の米個人消費支出(PCE)が発表される。中国では27日に6月の工業企業利益、31日に7月の中国PMI(国家統計局などが集計)が公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が6.1%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が3.5%高、Eコマース中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.0%高と上げが目立った。
セクター別では、家電や自動車が高い。上述した海爾智家のほか、海信家電集団(921/HK)が6.1%、TCL電子HD(1070/HK)が5.5%、東風汽車集団(489/HK)が2.3%、広州汽車集団(2238/HK)が2.1%ずつ上昇した。上述した消費財の買い替えを促す「以旧換新」政策では、家電や自動車が主要な対象となる。ほか、設備更新推進の一環として、商用ディーゼルトラックを廃車し、低排気量トラックへの更新を促す方針も示された。このことを材料に、中国3大トラックメーカーの中国重汽(3808/HK)が18.1%高、トラック用エンジン・部品生産のイ柴動力(2338/HK)が12.9%高と急伸している。そのほか、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が3.0%値上がりした。
証券セクターも物色される。広発証券(1776/HK)が4.5%高、中信建投証券(6066/HK)が2.7%高、海通証券(6837/HK)が2.6%高、中国国際金融(3908/HK)が2.1%高で引けた。
半面、中国の銀行セクターはさえない。中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.4%安、中国農業銀行(1288/HK)が1.1%安、中国銀行(3988/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって0.9%安で取引を終えた。
一方、本土市場は5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の2890.90ポイントで取引を終了した。自動車と家電が高い。非鉄・産金株、軍事関連株、ハイテク株、証券株、不動産株、インフラ建設株、空運株なども買われた。半面、銀行株は安い。エネルギー株、公益株、海運株も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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