25日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で4日続落、資源株に売り

2024年7月25日 16:49

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記事提供元:フィスコ

*16:49JST 25日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で4日続落、資源株に売り
25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比15.21ポイント(0.52%)安の2886.74ポイントと4日続落した。約5カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。


中国経済の先行き不安が強まる流れ。中国財政部が24日に公表した1〜6月の国有企業業績は、前年同期比で1.9%増収、0.6%減益で推移し、1〜5月の3.1%増収、2.3%増益から悪化した。これまで公表された各種の経済指標も、内需不振を印象付ける内容が多く見られている。また、来週は中央政治局会議が開催されるほか、7月31日に7月の中国PMI(国家統計局などが集計)が公表される予定。結果を見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながっている。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国の金融緩和が支えだ。中国人民銀行(中央銀行)は25日、金融政策ツールの「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じ、計2000億人民元(約4兆2000億円)を市場に供給したと発表。MLFの実施は今月2回目で、市場の予想外だ。それより先、人民銀は22日、据え置き予想に反し、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を引き下げている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、石油や非鉄、産金など資源関連の下げが目立つ。中国海洋石油(600938/SH)が4.8%安、中国石油天然気(601857/SH)が4.2%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が5.5%安、中国アルミ(601600/SH)が2.6%安、紫金鉱業集団(601899/SH)が6.7%安、中金黄金(600489/SH)が6.4%安で引けた。


銀行株もさえない。中国民生銀行(600016/SH)が2.7%、中信銀行(601998/SH)が2.4%、北京銀行(601169/SH)が2.2%、上海銀行(601229/SH)が1.5%ずつ下落した。公益株、医薬株なども売られている


半面、不動産株はしっかり。華遠地産(600743/SH)が1.8%、中華企業(600675/SH)が1.6%、緑地HD(600606/SH)が1.5%、信達地産(600657/SH)が1.1%ずつ上昇した。太陽光発電株、証券株、インフラ建設株の一角も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.42ポイント(0.18%)高の231.21ポイント、深センB株指数が5.88ポイント(0.52%)安の1114.63ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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