インテージHDグループのインテージヘルスケアと新潟大学がAIを活用したメガリン拮抗薬の開発に関する共同研究を開始

2024年7月25日 13:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■メガリン拮抗薬の創製を目指し、AIによる化合物探索と評価実験を実施

 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)グループのインテージヘルスケア(本社:東京都千代田区)と国立大学法人新潟大学(本部:新潟県新潟市)は7月25日、AIを活用したメガリン拮抗薬(※1)の開発に関する共同研究を開始したと発表。

 新潟大学大学院 医歯学総合研究科 腎研究センター 機能分子医学講座の斎藤亮彦教授らは、急性腎障害(急性腎障害は、先進国において年間約60万人の死亡、慢性腎不全または慢性腎臓病(CKD)進行に関与している)の発症に関わるメガリンを標的とした創薬研究に取り組んでおり、2024年5月にはメガリンの立体構造とリガンド(※2)結合様式を解明するなど、先進的な成果を公表している(※3)。

 今回の共同研究では、インテージヘルスケアがメガリンの立体構造やリガンド情報を用いて、AI等を使用したインシリコスクリーニング技術により新規化合物の探索・デザインを行いる。新潟大学ではデザインされた低分子化合物の評価実験等を行うことで、メガリンを標的とした拮抗薬の創製を目指していく。

 インテージヘルスケアは、理論創薬研究所、アフィニティサイエンスとともに、AIによる新規化合物デザイン、インシリコスクリーニングによる候補化合物探索など、実践的なAI創薬の活用を製薬企業および大学などの研究機関と進めている。この共同研究はインテージヘルスケアが実施する「インテージヘルスケアAI創薬アカデミックプログラム(INTAGE Healthcare AI drug discovery Academic Program:IAAP)」の一環として実施するものである。

※1=メガリン拮抗薬:  メガリンとは、腎臓の近位尿細管細胞に発現する受容体タンパク質で、腎臓に取り込まれる腎毒性物質の「入り口」を司る役割を果たしており、慢性腎臓病(CKD)および急性腎障害(AKI)の予防や治療のための重要な創薬標的として注目されている。メガリン拮抗薬は、腎毒性薬剤のメガリン結合を阻害するもので、広範囲の腎疾患に適応される可能性がある。 ※2=リガンド:  化合物のうち、特定のタンパク質を受容体として特異的に結合する性質を持った物質である。 ※3=研究成果は、科学誌Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of Americaに掲載されている(doi: 10.1073/pnas.2318859121) (情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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