日経平均は大幅反落、3連休前で売り圧力強まり今年最大の下げ幅

2024年7月12日 15:30

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記事提供元:フィスコ

*15:30JST 日経平均は大幅反落、3連休前で売り圧力強まり今年最大の下げ幅
11日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は32.39ドル高(+0.08%)の39753.75ドル、ナスダックは364.04ポイント安(-1.95%)の18283.41、S&P500は49.37ポイント安(-0.88%)の5584.54で取引を終了した。6月消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化進展の証拠となり利下げ期待に堅調に寄り付いた。金利動向に敏感な不動産などの回復でダウは終日堅調に推移したが、ナスダックはローテーションや材料出尽くし感に過去最高値付近から利益確定売りが先行し、終日軟調で推移し終盤にかけて下げ幅を拡大。相場はまちまちで終了した。

ナスダックの急落や為替の円高加速などを背景に、東京市場は売り優勢で取引を開始した。値がさ半導体株の急落や、先物市場での225先物売りなどを受けて、日経平均は下げ幅を拡大。プライム市場の6割超の銘柄は上昇したが、足元上昇ピッチを強めていた日経平均の弱さが目立ち、2021年2月26日(1202.26円安)以来となる1000円超の下げ幅となった。なお、寄付きで算出された7月限オプション特別清算指数(SQ速報値)は41531.26円。

大引けの日経平均は前日比1033.34円安(-2.45%)の41190.68円となった。東証プライム市場の売買高は18億3255万株。売買代金は5兆2369億円。業種別では、保険業、電気機器、海運業、非鉄金属、銀行業などが下落した一方、不動産業、水産・農林業、サービス業、建設業、繊維製品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は62%、対して値下がり銘柄は34%となっている。

日経平均採用銘柄では、ナスダック大幅安を受けて、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソフトバンクグループ<9984>など半導体株が急落したほか、決算を発表したファーストリテ<9983>、セブン&アイHD<3382>もきつい下落。このほか、金利低下を受けて、T&Dホールディングス<8795>、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>など保険株の下げも目立った。

一方、金利低下を材料に住友不動産<8830>、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、東急不動産HD<3289>など不動産株が上昇したほか、積水ハウス<1928>、大和ハウス<1925>も買われた。また、円高メリット銘柄のニトリホールディングス<9843>、ニチレイ<2871>、ニッスイ<1332>が上昇。このほか、オムロン<6645>、安川電機<6506>、オークマ<6103>が買われた。《FA》

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