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8日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で4日続落、不動産株に売り
*16:50JST 8日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で4日続落、不動産株に売り
週明け8日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比27.48ポイント(0.93%)安の2922.45ポイントと4日続落した。2月19日以来、約4カ月半超ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国の内需不振や、対外関係の悪化が依然として売り材料視されている。また、指標発表も気がかり材料だ。本土では10日に6月の物価統計、12日に6月の貿易統計、15日に6月の小売売上高や鉱工業生産などのほか、第2四半期のGDP成長率、15日までに6月の金融統計が公表される。結果を見極めたいとするスタンスも買い手控えの一因となった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が5.2%安、緑地HD(600606/SH)が3.6%安、新湖中宝(600208/SH)が3.1%安、新城控股集団(601155/SH)と保利発展控股集団(600048/SH)、中華企業(600675/SH)がそろって2.8%安で引けた。
消費関連株もさえない。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が4.0%、スーパーの永輝超市(601933/SH)が3.5%、家電の四川長虹電器(600839/SH)が3.0%、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が2.7%、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.3%、自動車の上海汽車集団(600104/SH)が1.8%ずつ下落した。医薬株、ハイテク株、素材株、エネルギー株、証券株なども売られている。
半面、銀行株はしっかり。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.6%、交通銀行(601328/SH)が1.5%、中国銀行(601988/SH)が1.3%、中国工商銀行(601398/SH)が1.0%ずつ上昇した。公益株、空運株、保険株も買われている。
そのほか、業態転換の方針を発表した不動産デベロッパーの格力地産(600185/SH)がストップ(10.0%)高。同社は8日、不動産開発事業から撤退する方針を表明した。一方で、珠海市免税企業集団の権益51%以上を買収し、主力事業の転換を図る。中国基金報など複数メディアが8日伝えた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.59ポイント(0.69%)安の228.61ポイント、深センB株指数が11.87ポイント(1.06%)安の1113.00ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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