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NYの視点:【今週の注目イベント】パウエルFRB議長の議会証言、米CPI、PPIなど
*07:36JST NYの視点:【今週の注目イベント】パウエルFRB議長の議会証言、米CPI、PPIなど
今週は米国では連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が半年に一度の議会証言を控えており、金融政策や経済を巡る言及に注目される。また、金融政策決定に重要なインフレ指標、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が注目材料となる。6月の米国CPIはインフレのさらなる鈍化傾向が証明される見通し。ただ、PPIではインフレ改善の停滞が予想されている。6月雇用統計を受けて9月の利下げ観測も強まったが、CPIやPPIが早期利下げ観測をさらに後押しする結果になるかどうかに焦点が集まる。
6月雇用統計で雇用者数は予想程伸びが鈍化しなかったが、多くが連邦職員の伸びが押し上げた形で民間部門の雇用の伸びは冴えなかった。サービス関連の雇用の伸びも低迷し、今後、サービスインフレが鈍化する可能性も示唆された。雇用は前月分が下方修正されたほか賃金の伸びも鈍化し、9月の利下げ観測も強まった。
そのほか、日本のPPIやドイツのCPIにも注目。それぞれ日銀、欧州中央銀行(ECB)の金融政策を左右する。
英国総選挙の結果を受けて、労働党の中道左派の方針が財政安定を導くとの期待にポンドが堅調推移。しかし、今後の政策次第では期待が後退する可能性も残る。
■今週の主な注目イベント
●米国
9日:パウエルFRB議長が半年に一度の上院銀行委で証言、イエレン財務長官が下院金融サービス委で証言
10日:卸売り在庫、パウエルFRB議長、下院金融サービス委で証言、グールズビー米シカゴ連銀総裁、ボウマン理事が「Fed Listens」イベントで講演
11日:CPI、週次失業保険申請件数、ボスティック米アトランタ連銀総裁が経済に関し講演、セントルイス連銀のムサレム総裁が経済や金融政策に関し、質疑応答
12日:ミシガン大消費者信頼感指数、PPI
●日本
10日:PPI
11日:コア機械受注
12日:鉱工業生産
●英国
8日:英中銀、ハスケル氏が講演
10日:英中銀、チーフエコノミストのピル氏が講演、英中銀、マンMPC委が講演
11日:鉱工業生産
●欧州
11日:独CPI
●中国
10日:PPI、CPI
12日:貿易収支《CS》
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