ピックルスホールディングスは25年2月期1Q大幅減益だが進捗率順調

2024年7月1日 09:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ピックルスホールディングス<2935>(東証プライム)は6月28日に25年2月期第1四半期連結業績を発表した。減収・大幅減益だった。消費者の節約志向の影響などで減収となったことに加え、天候要因で白菜や胡瓜など野菜価格が高騰したことも影響した。ただし通期の小幅増収増益予想を据え置いた。通期予想に対する進捗率が順調であり、通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は反発力が鈍く小幅レンジでモミ合う形だ。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが、1倍割れの低PBRも評価材料であり、下値限定的だろう。

■25年2月期1Q大幅減益だが進捗率順調

 25年2月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.9%減の108億12百万円、営業利益が32.9%減の5億04百万円、経常利益が34.0%減の5億20百万円、親会社株主帰属四半期純利益が31.1%減の3億62百万円だった。

 減収・大幅減益だった。物価上昇に伴う消費者の節約志向の影響やコンビニエンスストア向け売上減少などで減収となったことに加え、天候要因で白菜や胡瓜など野菜価格が高騰したこと、物流費が上昇したことなども影響した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が24年2月期比1.1%増の435億円、営業利益が1.9%増の17億円、経常利益が0.5%増の17億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が2.1%増の12億円としている。配当予想は24年2月期と同額の24円(期末一括)としている。予想配当性向は24.9%となる。

 個人消費や原材料・エネルギーコストの動向に不透明感が強いものの、売上面は各種キャンペーンなど効果的な販促活動、商品規格や販売価格の見直しによる値上げに加え、新規取引先の開拓、既存取引先の深耕などで増収を目指し、利益面は増収効果や生産コスト改善(製品の集約、不採算アイテムの見直し、省力化・機械化など)効果で増益を目指すとしている。またESGやSDGsへの取り組みも強化し、事業を通じてサステナブルな社会の実現に貢献するとしている。

 第1四半期は大幅減益だったが、通期予想に対する進捗率は売上高25%、営業利益30%、経常利益29%、親会社株主帰属当期純利益30%と順調であり、通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価はモミ合い展開

 株価は反発力が鈍く小幅レンジでモミ合う形だ。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが、1倍割れの低PBRも評価材料であり、下値限定的だろう。6月28日の終値は1200円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS96円49銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約2.0%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1438円45銭で算出)は約0.8倍、そして時価総額は約154億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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