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5日の香港市場概況:ハンセン0.1%安で3日ぶり反落、テック指数は0.3%逆行高(訂正)
*18:35JST 5日の香港市場概況:ハンセン0.1%安で3日ぶり反落、テック指数は0.3%逆行高(訂正)
下記の通り修正します。
(誤)中国本土株指数(旧H株指数)が11.85ポイント(0.18%)安の66542.47ポイント
(正)中国本土株指数(旧H株指数)が11.85ポイント(0.18%)安の6542.47ポイント
5日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比19.15ポイント(0.10%)安の18424.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が11.85ポイント(0.18%)安の6542.47ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1156億2700万香港ドルとなっている(4日は1162億3120万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。資源相場の軟調を不安視し、本土市場の主要株価指数が安く引けたことを嫌気している。昨夜のWTI原油先物は1.3%安と5日続落し、約4カ月ぶりの安値を一時付けた。5日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミや銅など主要産品が下落している。中国の景況感改善などを手がかりに、香港の指数は上値を伸ばす場面がみられたものの、本土株安をにらみながら引けにかけてマイナスに転じた。取引時間中に公表された5月の財新中国サービス業PMI(民間集計)は予想を上回る54.0に上昇し、景況判断の境目となる50を16カ月連続で超えている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が6.9%安、アルミ産業の中国宏橋集団(1378/HK)が4.2%安、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が2.9%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄が安い。上記した中国宏橋集団のほか、中国アルミ(2600/HK)が7.2%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.2%、江西銅業(358/HK)が3.0%ずつ下落した。
石油セクターもさえない。大手3社の中国石油天然気(857/HK)が2.0%安、中国海洋石油(883/HK)が1.7%安、中国石油化工(386/HK)が1.0%安、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が4.0%安で引けた。
中国不動産セクターも売られる。合景泰富集団HD(1813/HK)が6.1%安、世茂集団HD(813/HK)が4.9%安、遠洋集団HD(3377/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって4.0%安で取引を終えた。シティグループの強気見通しなどで前日は急伸していたが、この日は売りにおされている。
半面、半導体セクターは高い。晶門半導体(2878/HK)が4.5%、華虹半導体(1347/HK)が3.5%、上海復旦微電子集団(1385/HK)と中芯国際集成電路製造(981/HK)がそろって2.0%ずつ上昇した。産業支援の動きが改めて材料視される。IC産業振興に向けた新たな国策ファンドが5月24日に発足。登録資本は3440億人民元(約7兆4000億円)に上り、国家集成電路産業投資基金(大基金)としては過去最大だ。ハイテクやネット関連の銘柄が物色される中、ハンセン科技(テック)指数は0.3%逆行高している。
本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.83%安の3065.40ポイントで取引を終了した。非鉄や石油など資源株が安い。不動産株、費関連株、インフラ建設株、金融株、運輸株、医薬株なども売られた。半面、半導体株は高い。公益株、軍事関連株も物色された。
亜州リサーチ(株)《CS》
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