関連記事
ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ドイツ経済減速も日欧金利差を意識
*13:55JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ドイツ経済減速も日欧金利差を意識
■強含み、ユーロ圏経済の緩やかな回復が期待される
先週・今週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)による6月利下げを想定したユーロ売りが一時優勢となったが、ユーロ圏経済の緩やかな回復が期待されたことで、リスク回避的なユーロ売りは縮小。5月3日に1.08ドル台前半までユーロは反発した。ただ、米国の早期利下げ期待は低下しており、ユーロは1.08ドル近辺で上昇一服となった。取引レンジ:1.0650ドル-1.0811ドル。
「伸び悩みか、ドイツ経済の減速と米引き締め姿勢の継続で
来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。ドイツの低調な経済指標を受け、欧州中央銀行(ECB)の6月利下げ観測が広がっている。一方、5月15日発表の米消費者物価指数(CPI)は伸びの鈍化が予想される。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は引き締め的な現行政策を維持する方針のため、ユーロ買い・米ドル売りがただちに強まる可能性は低いとみられる。
予想レンジ:1.0650ドル-1.0850
■反落、日本の為替介入に対する警戒高まる
先週・今週のユーロ・円は反落。4月29日に171円台半ばまでユーロ高・円安が進行したが、日本政府・日本銀行は5月初旬にかけて複数回の米ドル売り・円買いの為替介入を行ったとの見方が強まった。この影響でユーロ・円は一時164円近辺まで反落したが、ユーロ圏経済の緩やかな回復への期待は持続しており、5月10日までに167円台後半まで値を戻す展開となった。取引レンジ:164円02銭-171円56銭。
■下げ渋りか、ドイツ経済減速も日欧金利差を意識
来週のユーロ・円は下げ渋りか。ドイツ経済の減速が鮮明になり、欧州中央銀行(ECB)による6月利下げの可能性が高まっている。一方、日本銀行は今後、金融正常化を議論する可能性があり、投機的な円売りは抑制される見通し。とはいえ、当面は日欧金利差を意識した取引が続き、ユーロは対円で下げづらい状況となりそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・15日:1-3月期域内総生産改定値(速報値:前年比+0.4%)
予想レンジ:165円50銭-169円50銭《FA》
スポンサードリンク