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ビットコインが5万1000ドル超に、その要因は?
●時価総額2年3カ月ぶりに1兆ドル回復
仮想通貨ビットコイン価格が14日、5万1902ドル(約778万円)となり、約2年1カ月ぶりの高値となった。時価総額も約2年3カ月ぶりに1兆ドル(150兆円)となり、活況を見せている。
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現物ETFの承認期待により、1月2日に2022年4月以来となる4万5000ドル(約650万円)を超えた。1月10日に正式にSEC(米国証券取引委員会)が11本の現物ETFを承認したことが、さらなる追い風となった。
2月20日に発表された米CPIは予想外の好調で、利下げ期待がさらに後退するなど、外部環境も目まぐるしく変化する中、ビットコインの好調は続くのだろうか?
●気になる4月の半減期
4月には発行量をコントロールするための半減期があると言われている。4年ごとに半減期があるが、過去の半減期では2012年、2016年、2020年ともに大幅に上昇。その後も上昇を維持し、高値を更新している。
マイナーにとっては半減期で報酬を減らされるために売り圧力になりやすいが、需給バランスの変化によって1枚当たりの価値が高まり、結果的に上昇してきた。
今回ETF承認後初の半減期を迎えるが、価格を維持するために買いが入ると見られ、売り圧力を吸収してさらなる上昇も期待される。
●バブルへの懸念も?円安も追い風に
右肩上がりで上昇を続けているビットコインではあるが、このまま上がり続けるのだろうか?
現状はETFも好調で資金流入が続いており、それがビットコインの価格押し上げ要因になっていることは間違いない。
ここまで上昇を続けると、バブルになるという警戒心も投資家から出てきてもおかしくない。
ビットコインの安全面での脆弱性については、まだクリアされていない部分も多く、どこかで規制をかけるような報道が出た時に絶好の“売り場”となってしまうことも、警戒しなくてはならない。
日本にとっては1ドル=150円の円安が追い風となって、さらなる高値を追うかもしれない。
ただし、ビットコインの上昇時期と日銀の利上げや為替介入なによって円高が重なると、下落圧力も強くなる。
予想外の下落にも備えつつも、4月の半減期までは期待が持てそうではある。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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