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4日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で3日ぶり反落、ハイテクと酒造に売り
*16:48JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で3日ぶり反落、ハイテクと酒造に売り
週明け4日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比8.72ポイント(0.29%)安の3022.91ポイントと3日ぶりに反落した。
資金の流動性低下が警戒される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は先週に続き、市場から資金を吸収している。きょう4日は、リバースレポ取引を通じ、満期分との差引で4340億人民元を市中から吸収した。今週は大量償還が予定されている。ただ、指数は小高く推移する場面もみられた。「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドの買い支えスタンスがプラスだ。国有資産運用会社の中国国新控股有限責任公司は1日引け後、傘下企業を通じてハイテク系中央企業で構成されるインデックスファンドを買い増したと報告している。証券専門紙によると、買い増しは今週1週間にわたり、毎日行われる可能性があるという。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)世界最大手の聞泰科技(600745/SH)が6.6%安、液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)が5.1%安、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が1.8%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が1.5%安で取引を終えた。聞泰科技については、特定顧客向けの光学モジュール製品の生産を停止すると発表したこともネガティブ材料。対象の顧客はアップル(AAPL/NASDAQ)とみられている。
酒造株も安い。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が2.9%、四川水井坊(600779/SH)が2.7%、青島ビール(600600/SH)が2.5%、重慶ビール(600132/SH)が2.4%ずつ下落した。
不動産もさえない。新城控股集団(601155/SH)が3.9%安、保利地産(600048/SH)が2.8%安、金地集団(600383/SH)が2.7%安で引けた。医薬株、公益株、金融株、食品飲料・小売株なども売られている。
半面、産金株は高い。赤峰黄金(600988/SH)が6.0%、山東黄金(600547/SH)が4.5%、紫金鉱業集団(601899/SH)が3.0%ずつ上昇した。金相場の上昇が追い風。先週末のNY商品取引所では、金先物が急反発し、過去最高値を更新した。エネルギー株、運輸株、軍事関
連株も買われている。
他の個別株動向では、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.2%高。同社は2日、華為技術(ファーウェイ)とスマート新エネルギー自動車(NEV)に関する協定を締結したと発表した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.12%)安の227.41ポイント、深センB株指数が3.00ポイント(0.28%)安の1069.03ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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