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【編集長の視点】東京ソワールはブラックフォーマルで業績好調、配当も30円に増配、ダブルボトムで下値固め
■ダブルボトム水準で期末の増配権利取りが交錯
東京ソワール<8040>(東証スタンダード)は、前日30日に1円安の847円と4営業日続落して引けた。ただ続落幅は小幅で、11月15日につけたダブルボトムの831円安値を前に今2023年12月期の配当権利を取る買い物が交錯した。同社株は、11月13日に今2023年12月期通期業績の上方修正と年間30円への増配を発表している。テクニカル的にも株価は、業績上方修正とともに材料出尽くし感から831円まで急落し、やはり今期第2四半期(2023年1月~6月期、2Q)累計業績を上方修正した今年8月の急落時の安値830に並ぶダブルボトムを形成し、下値懸念が少ないとして買い手掛かりとなっている。
■ブラックフォーマルが想定を上回り配当は年間30円に連続増配
同社の今12月期通期業績は、今年8月の今期2Q累計業績の上方修正に続いて上方修正された。売り上げは、期初予想より3億円引き下げられたが、逆に営業利益と経常利益は、1億円それぞれ引き上げられ売り上げ150億円(前期比5.3%増)、営業利益3億円(同11.5%減)、経常利益3億8000万円(同15.4%減)と見込み、V字回復した前期業績からの減益転換率を縮小させる。純利益は、期初予想を据え置き6億円(前期比15.6%増)と続伸を予想している。売り上げは、一部取引先の取引条件変更に伴い売り上げ計上基準を出荷時点から販売時点に変更し一時的に売り上げが減少したことが要因で、利益は、アフターコロナの行動制限の緩和で卒入学式の行事や式典の正常化が進みブラックフォーマルの売り上げが、計画を上回って推移したことが寄与した。
業績上方修正につれ今期配当も、期初予想の20円から30円に増配を予定している。同社株は、前期業績が4期ぶりに黒字転換したことから、前期配当を年間20円と3期ぶりに復配したが、これに続く連続増配となる。
■PER4倍、PBR0.3倍、配当利回り3.4%の割安修正に再発進
株価は、今年1月の前期業績の上方修正・復配発表を歓迎してストップ高し年初来高値1043円まで急騰したが、今期業績の減益転換予想で790円まで下ぶれた。その安値水準から今期第1四半期の好調業績を手掛かりに972円までリバウンドしたが、今期2Q累計業績と12月期通期業績の上方修正ではいずれも材料出尽くしとして戻り売りが強まり830円、831円と下げダブルボトムを形成するチャートとなった。PERは4.82倍、PBRは0.34倍、配当利回りは3.54%と割安であり、この割安修正の再発進を先取りまず下値での配当権利取りに一考余地がありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・株式投資情報編集長=浅妻昭治)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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