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29日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、不動産と金融に売り
*16:52JST 29日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、不動産と金融に売り
29日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比16.87ポイント(0.56%)安の3021.69ポイントと反落した。約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
指標発表前に買いが手控えられる流れ。中国であす30日、11月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が公表される。PMIは前回から改善するとみられているが、27日発表された今年10月の工業企業利益総額は前月から大幅に鈍化しているだけに、結果を見極めたいとするスタンスも漂った。また、中国では影の銀行(シャドーバンキング)の債務問題や、不動産支援策実行に対する不透明感などが依然としてくすぶっている。中国当局が国内金融機関に対し、不動産業界の支援に向けた融資強化を要請するなか、銀行各社は2024年に業績の悪化を強いられる可能性があるとも伝わった。アナリスト試算によれば、大手10行は2024年に不動産関連の不良債権に絡む890億米ドル(約13兆円)規模の引当金計上を迫られる恐れがあるという。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が4.3%安、保利地産(600048/SH)が3.9%安、信達地産(600657/SH)と華麗家族(600503/SH)がそろって3.0%安、緑地HD(600606/SH)が2.8%安で引けた。
金融株もさえない。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.2%、興業銀行(601166/SH)が1.4%、中国平安保険(601318/SH)が2.2%、中国人寿保険(601628/SH)が1.8%、華泰証券(601688/SH)が2.9%、中信証券(600030/SH)が1.0%ずつ下落した。消費関連株、医薬株、インフラ関連株、ハイテク株、公益株、素材株、メディア・娯楽株なども売られている。
半面、エネルギーセクターの一角はしっかり。中国中煤能源(601898/SH)1.8が%、陝西煤業(601225/SH)が1.7%、中国海洋石油(600938/SH)が1.2%ずつ上昇した。海運株も一角も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.82ポイント(0.35%)安の230.51ポイント、深センB株指数が1.56ポイント(0.14%)安の1079.37ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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