円安が追い風に　スニーカー投資の副業でドルを稼ぐ

　在宅でもできる副業がないものかと、探している人は多いだろう。特にファッションに強い関心のある人におすすめなのが、スニーカー投資の副業だ。円安も追い風になっており、注目の副業のひとつになっている。本記事では、スニーカー投資の副業について紹介する。

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■スニーカーが投資対象に

　スニーカーは、多くの人々に親しまれており、最も身近なファッションアイテムのひとつとなっている。元々は、バスケットボール、サッカー、テニス、ランニングなど、スポーツシューズをベースにした”運動靴”だ。

　このスニーカーには、世界中に熱心なコレクターや愛好家がおり、誰しもお気に入りの1足があるだろう。しかし、現在のスニーカーの魅力はただのファッションアイテムとしてだけでなく、投資対象としても大きな価値がある。

　近年では、スニーカー投資の市場は大きな盛り上がりを見せており、副業としても魅力的でおすすめだ。数万円で購入したスニーカーが、数十万円はおろか、数百万円から数千万円で取引されることもある。

　例えば、2021年8月に発売された「エア・ジョーダン1 LOW トラヴィス・スコット×フラグメント」は、定価で約1万8,000円だった。しかし現在、スニーカーなどの商品を売買するプラットフォームのスニーカーダンクにおいては、25万円前後で取引されることもある。

　「エア・ジョーダン1 LOW トラヴィス・スコット×フラグメント」は、世界的な人気ラッパーであるトラヴィス・スコットと、藤原ヒロシ氏が率いるフラグメントのコラボ商品だ。ネームバリューのある有名人とブランドのコラボによりレア度が高まり、スニーカー市場においても高値が付いている。

　10月には、「Travis Scott × Nike Air Jordan 1 Low Golf NRG "Neutral Olive”」の抽選販売が行われた。定価は約2万3,000円だったものの、こちらも現在スニーカーダンクではすでに約11万円で売買されている。

　このように、レア度の高いスニーカーは投資価値を生み出すが、人気があるため抽選販売になりやすい。副業でスニーカー投資を行うなら、熱心なコレクターや「転売ヤー」と呼ばれる転売目的の勢力との争いは避けられないだろう。

　だが、特に日本限定モデルのスニーカーに的を絞れば、海外コレクターの需要も期待できる。そのため、スニーカー投資は、円安の今ならドルが稼げる有効な副業だ。

■レアなスニーカーなら数千万円にも価値が上がる

　スニーカー投資の副業において、売買や情報収集におすすめのが「StockX」だ。StockXでは、スニーカーやアパレルなど、様々な商品の売買を仲介するプラットフォームである。

　11月10日現在、StockXにおいて「Nike SB Dunk LowWhite Lobster （Friends and Family）」は約450万円で取引されている。このスニーカーは、アメリカ・ボストンのスニーカーセレクトショップ「Concepts」とナイキのコラボモデルである。1月に発売された時の定価は約1万8,000円だったため、単純計算で約225倍に価値が上がったということだ。

　他には、「Nike Air Force 1 LowTiffany & Co. 1837 （Friends and Family）」が最新で約162万円の値を付けている。中でも、StockX現在最も高値で取引されているのが、「Nike Air Force 1 LowLouis Vuitton Monogram Brown Damier Azur」だ。こちらは、最新で約8,700万円で取引されている。

　「Nike Air Force 1 LowLouis Vuitton Monogram Brown Damier Azur」は、高級ブランドのルイ・ヴィトンとナイキのコラボモデルである。2022年に限定200足で、サザビーズオークションでのみ販売され、最低入札額は2,000ドル（約28万円）だった。

　ここまで紹介してきたように、スニーカー投資で価値が付きやすいのは、ナイキのスニーカーである。特に、近年ではダンク、エアジョーダン、エアフォースワンといったモデルの人気が再燃している。他には、アディダスといった人気スポーツブランドのスニーカーが高値になりやすい。

　とても魅力的なスニーカー投資の副業だが、1点大きな注意が必要だ。それは、スニーカーは長期保管に向いていない点である。スニーカーはスポーツシューズという特性上、ソール周辺にはゴム系の素材が多く使用される。こうしたゴム系の素材は、長期保管していると湿度やホコリなどの影響を受け、加水分解が起きやすい。

　加水分解が起きたスニーカーは著しく劣化するため、当然レアであっても価値は大きく落ちてしまう。この点に注意して、スニーカー投資の副業に挑戦してみてはいかがだろうか。（記事：西島武・記事一覧を見る）