NY株式:NYダウは366ドル安、ハイテク回復が下支え

2023年10月28日 05:35

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記事提供元:フィスコ

*05:35JST NY株式:NYダウは366ドル安、ハイテク回復が下支え
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は366.71ドル安の32,417.59ドル、ナスダックは47.41ポイント高の12,643.01で取引を終了した。

オンライン小売りのアマゾン(AMZN)や半導体のインテル(INTC)決算を好感しナスダックは上昇した一方、ダウは下落で、寄り付き後、まちまち。その後もダウはマクロ経済への懸念が重しとなり終日軟調に推移。ナスダックは利上げが終了に近づいたとの思惑や決算を好感した買いが続き堅調に推移した。しかし、終盤にかけてイスラエル軍がガザ地上部隊拡大するとの報道を受けて相場は失速、ダウは下げ幅を拡大。ナスダックも上げ幅を縮小し、終了。セクター別では、小売りや半導体・同製造装置が上昇した一方で、銀行が下落した。

オンライン小売りのアマゾン(AMZN)が第3四半期の決算で強い売上を計上したほか、クラウド部門も底入れの兆候が見られ来年の成長期待に引き続き買われた。半導体のインテル(INTC)もPC需要の回復を見込み第4四半期の調整後の1株利益見通しが予想を上回り、上昇。メキシコ料理レストラン運営のチボトレ・メキシカン・グリル(CMG)も決算が好感され、買われた。工具メーカーのスタンレー・ブラック・アンド・デッカー(SWK)は決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか見通し引上げで上昇。

一方で、銀行のJPモルガン(JPM)はダイモン最高経営責任者(CEO)が24年から保有株100万株の売却する計画が当局への届け出で明らかになり、売られた。ビールメーカーのボストン・ビア(SAM)は見通し下方修正が嫌気され、下落。

投資家の恐怖心理をあらわすVIX指数は22.07まで上昇した。


(Horiko Capital Management LLC)《ST》

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