17日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で3日ぶり反発、保険・証券株に買い

2023年10月17日 16:48

印刷

記事提供元:フィスコ

*16:48JST 17日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で3日ぶり反発、保険・証券株に買い
17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比9.68ポイント(0.31%)高の3083.50ポイントと3日ぶりに反発した。


自律反発狙いの買いが先行する流れ。上海総合指数は前日、8月25日以来、約7週ぶりの安値水準に落ち込んでいた。本土株市場の持ち直し期待も根強い。現地メディアが報じたところによれば、政府系投資会社による4大国有銀行A株の買い増しに続き、中央企業(中央政府直属の国有企業)やその傘下企業も株主の買い支えに動いている。ただ、上値は重い。指標発表が気がかり材料として意識された。中国ではあす18日、9月の小売売上高や鉱工業生産、第3四半期のGDP成長率などが公表される。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、証券・保険が高い。中国銀河証券(601881/SH)が3.8%、華泰証券(601688/SH)が2.6%、中信証券(600030/SH)が2.0%、中国太平洋保険(601601/SH)が2.6%、中国人民保険集団(601319/SH)が2.3%ずつ上昇した。


通信・ネットワーク関連株も上げが目立つ。中国衛通(601698/SH)と中貝通信(603220/SH)がそろってストップ(10.0%)高、超訊通信(603322/SH)が4.2%高、中国移動(600941/SH)が3.6%高、中国電信(601728/SH)が2.7%高で引けた。エネルギー株、公益株、ハイテク株、海運株、銀行株、半導体株なども買われている。


半面、医薬株はさえない。ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が5.1%、河南太龍薬業(600222/SH)が2.4%、健民薬業集団(600976/SH)が2.3%、康縁薬業(600557/SH)が2.0%ずつ下落した。不動産株、消費関連株の一角も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.88ポイント(0.38%)高の229.71ポイント、深センB株指数が3.28ポイント(0.31%)高の1075.92ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

関連記事