7日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で反落、ハイテク株に売り

2023年9月7日 16:47

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記事提供元:フィスコ

*16:47JST 7日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で反落、ハイテク株に売り
7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比35.73ポイント(1.13%)安の3122.35ポイントと反落した。


内外環境の不透明感が嫌気される流れ。米国の金利高や、中国の景気懸念がマイナス材料だ。インフレ高止まりの警戒感が続く中、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが連日で上昇した。外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が下落基調で推移している。中国本土からの資金流出が懸念される状況だ。また、取引時間中に報告された8月の中国貿易統計では、前月に続く輸出入の伸び縮小が明らかにされている。


米中関係の悪化懸念も強まった。米国の厳しい輸出規制にもかかわらず、華為技術(ファーウェイ)が国産の先進半導体を搭載して3年ぶりに第5世代(5G)移動通信機能を復活させたことを受け、米当局は先端技術の対中輸出制限を厳格化するとの見方が広がっている。また、一部の中国政府機関は情報漏洩の恐れがあるとして、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を職場に持ち込まないよう職員に指示したとする関係筋情報も流れた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が5.0%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.4%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)とパワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)がそろって2.9%安で引けた。


医薬品株も安い。広州白雲山医薬集団(600332/SH)が1.7%、人福医薬集団(600079/SH)が1.6%、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)と上海医薬集団(601607/SH)がそろって1.4%ずつ下落した。


消費関連株もさえない。化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が3.3%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)と食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)がそろって2.4%安、自動車の北汽福田汽車(600166/SH)が2.3%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が1.2%安で取引を終えた。金融株、素材株、公益株、不動産株、インフラ関連株なども売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.88ポイント(0.78%)安の239.32ポイント、深センB株指数が8.04ポイント(0.70%)安の1139.96ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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