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昭和の香り漂うJR別府駅名物の高架下市場、全面リニューアルへ
昔懐かしい昭和スポットとして観光客らに人気が高い、JR別府駅高架下市場「べっぷ駅市場(南高架下商店街)」(大分県別府市中央町)が、2024年に建て替えられ、全面リニューアルされる。JR九州グループのJR九州ビルマネジメントが明らかにしたもので、現在の姿を最大限生かした商店街として再建し、飲食店を増やす方針。
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別府駅は高度経済成長期の1966年、日豊本線の高架化に伴い、旧国鉄と地元が共同で駅舎を建築する代わりに商業施設を整備する民衆駅として建て替えられた。その際にべっぷ駅市場が駅南側の高架下に登場した。
市場の名前通りに八百屋や魚屋、肉屋など昔ながらの小売店が並び、近隣の人や駅利用者の暮らしを支えてきた。現在の出店店舗は25店。中には施設の開業当初から営業している店舗もあり、昭和の雰囲気を楽しめるスポットとして観光客から人気を博している。
しかし、施設の老朽化が進んでいるうえ、購買層が高齢者に偏るなどして次第に空き店舗が増えてきた。このため、施設を管理するJR九州ビルマネジメントが1級建築士事務所・ブルースタジオの協力を得て改修に踏み切ることを決めた。
改修は現在の中廊下型の空間構成を生かして進め、売り手と買い手の近さから生まれる濃密なコミュニケーションを残して市民の生活商店街とする。若い世代の利用を広げるため、若者が経営する物販店の誘致や飲食店を中心としたエリアの増設、シェアキッチン、チャレンジショップ区画の開設を計画している。
現在の施設での営業は2023年末ごろまで。その後、段階的な工事に入る。工事期間中、各店舗は隣接する施設で仮営業し、開業も段階的に進める方向。現施設で最後のイベントになる「線路シタの夜市」が7月21日から3日間、開催される。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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