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3日の中国本土市場概況:上海総合1.3%高で続伸、金融株が上げ主導
*16:51JST 3日の中国本土市場概況:上海総合1.3%高で続伸、金融株が上げ主導
週明け3日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比41.91ポイント(1.31%)高の3243.98ポイントと続伸した。2週ぶりの高値水準を回復している。
前週末の好地合いを継ぐ流れ。経済の持ち直しをサポートするため、中国当局は景気刺激策を強めるの見方が広がっている。人民元安進行の懸念も和らぐ。中央銀行の中国人民銀行は3日、人民元レートの対米ドル基準値を8営業日ぶりに元安方向で設定した。6月30日開催の人民銀行貨幣政策委員会では、人民元相場の合理的な水準で安定させる方針が確認されている。米中関係の改善期待が高まったこともプラス。ブリンケン米国務長官が先月、訪中したことに続き、イエレン米財務長官も今月6〜9日の日程で首都北京を訪問することが正式に決定した。(亜州リサーチ編集部)
金融株が相場をけん引。招商銀行(600036/SH)が2.9%高、中国農業銀行(601288/SH)が2.6%高、中国銀行(601988/SH)が1.8%高、新華人寿保険(601336/SH)が7.7%高、中国平安保険(601318/SH)が3.8%高、中国人寿保険(601628/SH)が3.6%高で引けた。
エネルギー関連株もしっかり。中国石油天然気(601857/SH)が4.7%高、中国海洋石油(600938/SH)が2.8%高、中国中煤能源(601898/SH)が3.0%高、で取引を終えた。そのほか、タンカーの中遠海運能源運輸(600026/SH)が8.8%高と急伸している。
空運株も高い。中国国際航空(601111/SH)が6.9%、春秋航空(601021/SH)が6.1%、中国東方航空(600115/SH)が5.7%、中国南方航空(600029/SH)が5.6%ずつ上昇した。航空会社は米ドル建て債務が多いことに加え、米メーカーからの機材購入費が米ドル建てのため、人民元安の一服で、実質負担の増加懸念が薄らいでいる。また、夏季の空運需要増も意識された。消費関連株、海運株、インフラ関連株、公益株、不動産株なども買われている。
半面、医薬品株は安い。北京同仁堂(600085/SH)が3.5%、天士力医薬集団(600535/SH)が2.1%、上海医薬集団(601607/SH)が1.3%ずつ下落した。メディア・娯楽株、ハイテク株の一角も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.81ポイント(1.05%)高の269.80ポイント、深センB株指数が8.18ポイント(0.71%)高の1152.84ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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