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【映画で学ぶ英語】『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』、究極の実車教習の名言
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5月19日に公開された『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は、20年以上続く人気カーアクション映画シリーズの10作目だ。
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シリーズ最凶の敵役にジェイソン・モモアを迎えて、おなじみのメンバーがノンストップ・アクションを繰り広げる。本作のストーリー展開は、過去作と異なりサプライズの連続。ポスト・クレジットシーンまでスクリーンから目が離せない。
今回は主人公ドミニク・トレットの名言から、究極の実車教習のアドバイスを紹介しよう。
■『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』のあらすじ
パートナーのレティ、息子ブライアンと幸せな家庭を築いたドミニク。
しかしシリーズ5作目『ワイルド・スピードMEGA MAX』(2011年)で倒した、ブラジルの麻薬王レイエスの息子ダンテが、復讐の機会をうかがっていた。
ダンテは、アメリカ政府の秘密組織エージェンシーの任務をでっち上げて、ドミニクの仲間たちをローマにおびき寄せる。
罠にはまったドミニクたちは、エージェンシーからも追われることになり、世界を股にかけて三つ巴の戦いを繰り広げることになるのだった。
■映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』の名言
『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)で初登場したドミニクの息子ブライアンは、本作では車の運転を習うまで成長した。
教習に使うドミニクの愛車は、ボンネットにスーパーチャージャーをつけた1970年式ダッジ・チャージャー。映画の冒頭でブライアンは、この車のタイヤから白煙をあげて、ドミニクからドリフト走行を習っている。
自分の運転に不安があるブライアンに、ドミニクは天才ドライバーならではのアドバイスを与える。
Find the line, feel the car and let it fly.
「進路を見つけ、車を感じ、飛ばすのだ」
このセリフは、映画の終盤でもう一回出てくるので、聞き逃さないように注意しよう。
■表現解説
今回とりあげたセリフのように、「ワイルド・スピード」シリーズのドミニクの言葉は、簡単な単語を使って含蓄のあるセリフが多い。
まずlineという単語であるが、これには「糸、線、行」といった基本的な意味に加えて、「進路、方向、道筋」といった意味がある。例えば軍事的な文脈でthe line of marchと言えば、部隊が行軍する進路を指す。
次のfeel the carであるが、ここではfeelという動詞の持つ意味に注意したい。
Feelという動詞の根本的な意味は、「品質を調べるために触ったり、手にとって使ってみたりする」といった意味である。このため名詞として使われるとき文脈によっては、「操作感」と訳してよい。
最後のlet it flyも、様々な意味で使われる表現だ。
Letは目的語の次に続く動詞の動作をさせるという意味の、使役の動詞である。そこでこのセリフは文字通りには、車に空を飛ばせる、ということになる。
だが別の文脈では、flyが「空中を移動する」という意味があるため、「矢を放つ、銃を発射する、聞き流す」といった意味を持つ。If it (criticism) doesn’t apply, let it flyと言うことがあるが、「見当違いの批判は聞き流しておけ」ということである。
Let it flyと似た表現でlet flyという言い回しもある。こちらは実際に叩いたり、言葉で侮辱したりと人を攻撃する意味になるため、使うときには注意が必要だ。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る)
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