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27日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で続伸、平安保険9.0%上昇
*18:00JST 27日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で続伸、平安保険9.0%上昇
27日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比83.01ポイント(0.42%)高の19840.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が21.00ポイント(0.32%)高の6675.40ポイントとそろって続伸した。売買代金は970億8790万香港ドルと低水準が続いている(26日は978億8800万香港ドル)。
好業績銘柄の物色が相場を支える流れ。香港では今週、主要な中国企業の決算報告が佳境に入っている。業績が改善した銘柄に買いが先行した。ただ、全体としては上値が重い。米中対立激化の警戒感がくすぶる中、指数は一進一退した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、保険中国2位の中国平安保険(2318/HK)が9.0%高、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が5.5%高、生命保険中国首位の中国人寿保険(2628/HK)が5.1%高と上げが目立った。中国平安保険が報告した1〜3月期決算では、純利益が前年同期比で18.9%増加し、新契約価値はプラスに転換している。
セクター別では、保険が高い。上記した中国平安保険や中国人寿保険のほか、新華人寿保険(1336/HK)が5.3%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.6%ずつ上昇した。そのほか、AIAグループ(1299/HK)が1.6%高。1〜3月期の新契約価値は前年同期比で23%増加している。
英国や香港に拠点を置く銀行もしっかり。プルーデンシャル(2378/HK)が2.8%高、スタンダード・チャータード(2888/HK)が2.3%高、HSBC(5/HK)と東亜銀行(23/HK)がそろって1.8%高で引けた。
ゼネコンなどインフラ建設セクターも物色される。中国鉄建(1186/HK)が4.6%高、中国中鉄(390/HK)が3.5%高、中国交通建設(1800/HK)が1.8%高、中国建築国際集団(3311/HK)が1.3%高で取引を終えた。
半面、デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターはさえない。融創中国HD(1918/HK)が3.6%、雅居楽集団(3383/HK)が2.5%、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%、碧桂園服務HD(6098/HK)が3.9%、融創服務HD(1516/HK)が3.1%ずつ下落した。
一方、本土市場は7日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.67%高の3285.89ポイントで取引を終了した。保険株が高い。医薬品株、消費関連株、公益株、証券株、空運株、素材株の一角なども買われた。半面、ITハイテク株は安い。エネルギー株、不動産株、銀行株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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