イプシロン6号機、打ち上げ失敗原因を特定 製造時の部品損傷で配管塞がる

2023年4月21日 10:44

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記事提供元:スラド

AC0x01 曰く、  昨年10月に打ち上げに失敗したJAXAのイプシロン6号機について、JAXAは18日、姿勢制御装置 (RCS) の燃料タンク内にある部品が製造時の不具合によって損傷し、配管を塞いだことが原因と明らかにした(報告書, 毎日新聞, 朝日新聞, NHK)。

イプシロン6号機の事故では、事故直後から2段目のRCSの片側で異常が発生して姿勢を制御できなくなったことが判明、さらに2月にはダイアフラムと呼ばれる燃料タンク内のゴム膜が閉塞を起こしたことまで特定されていた。今回の報告では、製造時にダイアフラムのシール部分を誤って噛み込んだまま溶接をしてしまうと、噛み込まれた部分が損傷・破断してしまい、そこから推進薬が漏れて閉塞が発生することが再現されたとしている。加えて、この現象は既存の製造時の検査では検出できない可能性があったことから、これを失敗の原因と結論付けている。

JAXAでは対策として燃料タンクの設計変更を行うとともに、このダイアフラム式タンクが既存の宇宙機でフライト実績のある品として確認も不足していたことから、今後はそうした部品も開発当時の設計の考え方や使用条件の根拠などに立ち返って確認を実施するとしている。

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