今週のマーケット展望「日経平均予想は28000~28900円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

2023年4月17日 11:28

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記事提供元:フィスコ

*11:28JST 今週のマーケット展望「日経平均予想は28000~28900円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。

前週末の米市場では、予想を上回った銀行決算を好感して指数は一時上昇したものの、4月のミシガン大消費者信頼感指数や同指数の1年期待インフレ率が予想を上回り金利先高観が再燃したこともあり、下落に転じました。そんな週明けの日本市場はどう動くのでしょうか。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、4月17日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。


まず広木さんは、『東証が発表した投資部門別売買動向によると、4月第1週の海外投資家の買越額は6796億円(現物)。買い越しは2週連続で、2022年4月以来1年ぶりの買越額となった』と伝えた上で、『4月は海外投資家が買い越す月であるというのは有名なアノマリーだ。今年に関しては、バフェットが日本株の追加投資に言及したことも海外投資家の買いを促す一因になっているのだろうと思われる』と、見解を述べています。

さらに、相場環境について『日銀の植田・新総裁が示した緩和維持の姿勢や景気ウォッチャー調査で確認できた国内景気の明るさなど、先週は日本株相場に追い風が多かった。急伸したファストリをはじめ、小売りの決算が全般に好調だったことも好材料として挙げられる』と分析しています。

そして、『それらを背景に日経平均は2022年7月以来の6連騰を演じ、約1カ月ぶりの高値をつけた』として、『さすがに利益確定売りも増えてくるだろうが、機関投資家の期初の益出し売りが一巡しているので売り圧力はそれほど多くないだろう。今週はSVB破綻前につけた3月の高値2万8623円を試す場面もありそうだ』と予想しています。

そんな中で注目された米大手金融機関の決算については、『先陣を切ったJPモルガン・チェースやシティグループは好決算を発表。ともに株価は大幅高となった』と振り返り、『今週もバンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックスが18日に、モルガン・スタンレーは19日に決算を発表する』とスケジュールを伝えています。

金融のほかでは『ジョンソン&ジョンソンやネットフリックス(18日)、テスラ(19日)の決算などが注目される』と、また、米国以外では『19日のASMLホールディングス(オランダ)、20日の台湾TSMCといった半導体関連企業の決算に注目だ』と注目決算を挙げています。

経済指標については、『18日は中国の重要統計発表の集中日。1-3月期のGDP、3月の工業生産と小売売上高などが発表される。中国経済再開の度合いを測る意味で注目が集まる』としています。

国内については、『3月の訪日客数が発表になる(19日)』として、『桜の時期に当たっており大幅増だろう。インバウンド関連の物色が盛り上がりそうだ』と考察しています。

なお、週末には『楽天銀行(5838)が東証プライム市場に上場する』とし、『時価総額の大きいIPOだけに換金売りが需給の錯乱要因になることには警戒したい』と注意を呼び掛けています。

最後に、日経平均の今週の予想レンジは『2万8000円~2万8900円』としました。


参考にしてみてくださいね。


山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ《CS》

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