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29日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で4日続落、ハイテク株高で下値は限定
*17:07JST 29日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で4日続落、ハイテク株高で下値は限定
29日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比5.32ポイント(0.16%)安の3240.06ポイントと小幅ながら4日続落した。
様子見ムードが漂う流れ。主要企業の決算報告が進んでいるほか、今週31日には、今年3月の中国製造業PMIが公表される。業績動向や、経済情勢を見極めたいとするスタンスが上値を重くした。米中対立の懸念もくすぶる。米政府は28日、イスラム系少数民族ウイグル族の弾圧に関与したとして、新たに中国企業5社を米商務省が作成する事実上の禁輸リスト「エンティティー・リスト」に追加した。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給継続などを好感し、指数は小高く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、エネルギー株の下げが目立つ。中国石油集団工程(600339/SH)が5.5%安、広匯能源(600256/SH)が1.9%安、中海油田服務(601808/SH)が1.8%安、中国石油化工(600028/SH)が1.6%安で引けた。
通信・ネットワーク関連株もさえない。中国電信(601728/SH)が1.6%安、中国衛通(601698/SH)が1.5%安、中国聯通(600050/SH)が1.3%安と下落した。不動産株、素材株、インフラ関連株、保険・証券株なども売られている。
半面、ハイテク株は物色される。スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が7.6%高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が4.3%高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.1%高、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が2.5%高で取引を終えた。公益株、銀行株、空運株、消費関連株の一角も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.20ポイント(0.07%)安の291.70ポイント、深センB株指数が0.97ポイント(0.08%)安の1184.59ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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