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28日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で3日続落、ITハイテク関連に売り
*16:50JST 28日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で3日続落、ITハイテク関連に売り
28日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比6.02ポイント(0.19%)安の3245.38ポイントと3日続落した。
中国景気の先行き不安が懸念される流れ。前日公表された中国工業企業の今年1〜2月利益総額は前年同期比で22.9%減少し、昨年通年の4.0%減から減少率が拡大した。決算報告した主要企業の一部で業績不振が明らかとなり、これから発表が続く企業決算に対する警戒感が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスなどを手がかりに、指数は小高く推移していたものの、終盤に入りマイナスに転じた。今週31日に、今年3月の中国製造業PMIが公表されることも気がかり材料として意識されている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ITハイテク株の下げが目立つ。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が6.7%安、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が6.1%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.6%安、フィンテック大手の恒生電子(600570/SH)が3.2%安で引けた。
不動産株もさえない。新城控股集団(601155/SH)が2.3%、信達地産(600657/SH)が1.7%、保利地産(600048/SH)が1.3%、格力地産(600185/SH)が1.2%ずつ下落した。素材株、公益株、保険・証券株、インフラ関連株の一角なども売られている。
半面、石油関連の銘柄はしっかり。中国石油集団工程 (600339/SH)が8.7%、中国石油化工(600028/SH)が3.9%、中海油田服務(601808/SH)が1.7%、中国石油天然気(601857/SH)が1.6%ずつ上昇した。原油高は追い風。WTI原油先物は昨夜、5.1%高と3日ぶりに急反発した。このほか銀行株、医薬品株、消費関連株の一角も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.99ポイント(0.34%)高の291.90ポイント、深センB株指数が3.28ポイント(0.28%)高の1185.55ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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