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今日の為替市場ポイント:欧米金融不安増大でリスク選好的な円売り拡大の可能性低い
記事提供元:フィスコ
*08:13JST 今日の為替市場ポイント:欧米金融不安増大でリスク選好的な円売り拡大の可能性低い
15日のドル・円は、東京市場では134円03銭まで下げた後、135円06銭まで反発。欧米市場では135円11銭まで買われた後、一時132円22銭まで反落し、133円45銭で取引終了。本日16日のドル・円は主に133円台で推移か。欧米金融不安の増大を警戒して米長期金利は低下しており、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
報道によると、スイス金融市場監査局(FINMA)とスイス中央銀行は15日、スイス中央銀行は必要に応じて、スイス金融大手クレディ・スイスに流動性を供給すると表明した。FINMAとスイス中銀が発表した共同声明では、クレディ・スイスがシステム上重要とされる銀行に課される資本と流動性の要件を満たしているとの見解が表明されている。市場参加者の間からは「欧米の金融当局は市場流動性を維持する姿勢を堅持しており、金融破綻の連鎖を回避することは可能」との声が聞かれている。ただ、現時点で欧米金融機関の破綻による信用収縮が発生するリスクは消えていないため、欧州中央銀行(ECB)は本日開催の理事会で政策金利を0.25ポイント引き上げる可能性はあるものの、金利据え置きを選択することも予想される。《CS》
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