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【注目銘柄】うるるは3Q黒字転換業績を手掛かりに来期大幅増益を先買い
うるる<3979>(東証グロース)は、昨2022年1月につけた昨年来高値1838円を視界に捉えている。今月3月に相次ぎ個人投資家向けの会社説明会に参加してIR(投資家広報)を積極化することから、今年2月14日に発表した今2023年3月期第3四半期(2022年4月~12月期、3Q)業績のEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)と営業利益、経常利益が黒字転換して着地したことを手掛かりに来期2024年3月期の大幅増益業績を期待して買い物が再燃している。テクニカル的にも5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロスを示現し、さらにその25日線が、75日移動平均線を上抜くGCを示現して短期、中期とも上昇トレンド転換を示唆しており、買い手掛かり材料となっている。
■「NJSS」の新規契約好調などが寄与してEBITDAは2.9倍
同社の今期3Q業績は、売り上げ35億900万円(前年同期比18.4%増)、EBITDA1億1200万円(同2.90倍)、営業利益4500万円(前年同期は1700万円の赤字)、経常利益5000万円(同1900万円の赤字)、純利益1100万円の赤字(同1億800万円の赤字)と水面上に浮上するV字回復となった。入札情報速報サービス「NJSS」では新規契約の獲得に加えて新機能をリリースしたことなどから契約件数が、5398件と前期末比694件増加して売り上げが前年同期比18.1%増、セグメント利益が20.2%増となり、クラウドワーカ―を活用する電話受付代行サービス「fondesk」も、同じく有料契約数が581件増の3896件となり売り上げが同44.1%増、セグメント利益が9.0倍と伸びたことなどが要因となった。
今3月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ40億2900万円(前期比25.6%増)、EBITDA5000万円(前期は1億6400万円の赤字)、営業利益5000万円の赤字(同2億4100万円の赤字)、経常利益6000万円の赤字(同2億5100万円の赤字)、純利益1億4000万円(同6400万円の赤字)と見込み、売り上げは上場以来7期連続の過去最高となり、EBITDAと純利益は黒字転換する。ただ今期3Qの黒字転換着地に昨年12月には同業の入札情報検索サービスを展開しているブレインフィード(千葉県松戸市)を子会社化したことも加わり上ぶれ着地期待も高まる。また来期2024年3月期業績は、中期経営計画で売り上げ58億円、EBITDA15億円を目標業績としておりこの達成確度も強まることになる。
■立て続けにミニGC、GCを示現して上昇トレンド転換しまず昨年来高値奪回
株価は、昨年11月に発表した今期第2四半期(2022年4月~9月期)業績の赤字縮小着地を評価してストップ高、同12月の1684円高値まで3割高し、ブレインフィールドの全株式取得では材料出尽くし感を強めてほぼ往って来いの1315円まで調整、今期3Qの黒字転換業績を手掛かりに大きくリバウンド、ミニGC示現に続くGC示現で上昇トレンド転換を示唆している。昨年12月高値を上抜いたここからは、まず昨年1月につけた昨年来高値1838円を奪回し、2021年10月の株式分割の権利落ち高値2189円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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