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電波望遠鏡と無線通信などの共存を図るRadio Dynamic Zones
headless 曰く、 ブロードバンド接続サービスを提供する衛星コンステレーションは光学的な天文観測を妨げるだけでなく、電波天文学の帯域と隣接した帯域を使用する通信の影響も懸念される。そのため、天文学者やコンピューター科学者などのチームが共存の道を探るため、実験プラットフォームとして Radio Dynamic Zones (RDZ) の設置を提案している(The Conversation の記事、論文アブストラクト)。
現在は地上ベースの無線通信が電波望遠鏡の妨げとなることを防ぐため、電波望遠鏡を使用する天文台付近には電波の送信を制限する Radio Quiet Zone (RQZ、不感地帯) が設けられている。RDZ は区域内から送信施設を排除する RQZ と異なり、実験的な送信施設を区域内に配置し、動的に周波数帯域を割り当てて異なる利害関係者の共存を図るための大規模な研究を行う。RDZ はまだ存在しないが、チームでは 3 つの利害関係者、コンシューマー向けブロードバンドサービスと、マイクロ波によるリモートセンシング、電波天文学それぞれの代表が参加した実験を考えているとのことだ。
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