関連記事
冬のボーナスの使い道は節約・貯蓄傾向に 物価高で生活費への充当も
画像はイメージです。[写真拡大]
2022年も残すところあと1カ月となり、そろそろ冬のボーナスの時期となる企業も少なくないだろう。2020年から続く新型コロナウイルス感染症の影響は、2022年もあらゆる面で顕著となっており、毎期のボーナスは生活防衛資金として重要な位置づけになっていると推測される。
【こちらも】冬のボーナス、円安で企業間格差 大企業は為替差益 中小は原価高で収益圧迫
特に2022年は、世界情勢の影響も重なり大幅な物価高が消費者を直撃している。会社の規模や業績によってはボーナスが支給されない企業もあるかもしれない。そのような中、いくつかの民間調査結果でも冬のボーナスの使い道は「貯蓄」が最も多い結果となっている。
共通ポイントサービスPontaを運営するロイヤリティマーケティングが、10月末に公表した消費者意識調査では、冬のボーナスの使い道として最も多かったのは「貯金・預金」だった。昨今の物価高を受けて、この冬のボーナスは例年とは違う使い道を意識している人が約6割で、例年より貯蓄を増やすことや、生活費に多く充当したいと回答した人が上位を占めた。
フリーウェイジャパンが11月1日に公表した冬のボーナスに関する意識調査でも、冬のボーナスの使い道として「貯蓄」と答えた人が最も多く、次いで生活費に充てるという回答だった。
この秋以降も、電力各社の料金引き上げや身近な食品、外食の値上げが発表されている。電力も日々消費するものであり、食品も同様であることから家計へのダメージは大きい。このような背景から、冬のボーナスをもらっても消費するのではなく、継続的な値上げラッシュに備えて貯めておくという選択が増えるのも納得である。
よりボーナスを手元に残しつつ家計を守るためには、買いだめの効く生活品や食材などは、ブラックフライデー等のセールを利用して格安で購入するのも良いだろう。シャンプーや洗剤など、使用する特定の銘柄が決まっている場合にはそれらを購入しておくのもおすすめである。
また、夏と冬のボーナスをもらえる場合には、半期ごとにマネープランの見直しもおすすめしたい。この半年でどのような出費が予定されているかなど、ボーナスの使い道について事前に予想しておくと心強い。ただ漠然と「手元に残しておく」よりも、生きたお金として使い道を予定しておくのも良いのではないだろうか。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)
スポンサードリンク