27日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、テック指数は1.1%上昇

2022年10月27日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 27日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、テック指数は1.1%上昇
27日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比110.27ポイント(0.72%)高の15427.94ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.32ポイント(0.49%)高の5242.86ポイントと3日続伸した。売買代金は1299億3550万香港ドルとなっている(26日は1307億5120万香港ドル)。


投資家のリスク選好スタンスが継続する流れ。中国政策運営に対する不透明感のやや後退に加え、欧米の利上げペース鈍化観測が材料視された。カナダ中央銀行は26日、政策金利の引き上げを発表したが、利上げ幅は予想に反し前回から縮小している。ただ、企業業績の警戒感で指数は徐々に上げ幅を削った。全国工業企業の利益総額は今年1〜9月、前年同期比2.3%減の6兆2441億8000万人民元(約126兆円)に縮小している。(亜州リサーチ編集部)


「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.1%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が6.2%高、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(1347/HK)が6.0%高、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(9618/HK)が5.9%高と上げが目立った。


教育サービスの銘柄群も高い。新東方教育科技集団(9901/HK)が20.1%、新東方在線科技HD(1797/HK)が8.0%、中国東方教育HD(667/HK)が7.9%、中国教育集団HD(839/HK)が3.1%ずつ上昇した。


非鉄やレアアースの銘柄群もしっかり。中国宏橋集団(1378/HK)が4.5%高、江西銅業(358/HK)が3.8%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.1%高、江西金力永磁科技(6680/HK)が4.7%高、中国稀土HD(769/HK)が2.6%高で引けた。


宅配や荷役など物流関連の銘柄群も物色される。中国外運(598/HK)が6.8%高、円通速逓国際(6123/HK)が5.6%高、中通快逓(開曼)(2057/HK)が3.8%高、深セン国際HD(152/HK)が2.2%高で取引を終えた。


半面、中国発電セクターは安い。華電国際電力(1071/HK)が11.0%、華能国際電力(902/HK)が8.9%、中国電力国際発展(2380/HK)が8.8%、華潤電力HD(836/HK)が5.5%ずつ下落した。


電気自動車(EV)関連もさえない。小鵬汽車(9868/HK)が3.2%安、理想汽車(2015/HK)が3.1%安、蔚来集団(9866/HK)が2.9%安、比亜迪(1211/HK)が1.8%安と値を下げた。


一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.55%安の2982.90ポイントで取引を終了した。発電株が安い。食品・酒造株、素材株、インフラ関連株、銀行・保険株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、医薬品株、証券株も買われた。

亜州リサーチ(株)《FA》

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