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今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買い拡大の可能性低い
記事提供元:フィスコ
*08:01JST 今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買い拡大の可能性低い
15日のドル・円は、東京市場では133円60銭から132円92銭まで下落。欧米市場では133円52銭から132円56銭まで反落したが、133円32銭で取引終了。本日16日のドル・円は主に133円台で推移か。世界経済の減速を警戒してリスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
中国人民銀行(中央銀行)は8月15日、中期貸出制度(MLF)の1年物金利を2.85%から2.75%に、7日物リバースレポ金利を2.1%から2.0%に引き下げた。金利引き下げは予想されていなかった。ただ、7月の小売売上高と鉱工業生産は市場予想を下回っており、金利引き下げは正当化されたとみられている。市場参加者の間からは「中国のゼロコロナ政策はサービス業などに打撃を与えており、家計消費を圧迫している」との声が聞かれている。ただ、一部の参加者は「ゼロコロナ政策が個人消費を圧迫することは明白であり、理由は不明だが中国政府は景気減速を意図しているように思える」と指摘している。
なお、国際通貨基金(IMF)は10月に最新の世界経済見通しを公表する予定だが、中国の一部地域における行動制限などが続いた場合、不動産市況の悪化などの影響もあるため、中国の成長率予測は7月時点の3.3%から引き下げられる可能性がありそうだ。《FA》
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