【注目銘柄】ファーストロジックは連続最高純益と自己株式取得を手掛かりに三角保ち合い煮詰まる

2022年7月8日 08:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ファーストロジック<6037>(東証スタンダード)は、25日移動平均線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を示した。同社株は、今年6月14日に今2022年7月期の2回目の上方修正とともに、続く2023年7月期の予想業績も開示し、純利益が、連続して過去最高を更新し、同時に自己株式取得も発表したことを見直し、下値での割安修正期待の買い物が交錯した。

ファーストロジック<6037>(東証スタンダード)は、25日移動平均線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を示した。同社株は、今年6月14日に今2022年7月期の2回目の上方修正とともに、続く2023年7月期の予想業績も開示し、純利益が、連続して過去最高を更新し、同時に自己株式取得も発表したことを見直し、下値での割安修正期待の買い物が交錯した。[写真拡大]

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 ファーストロジック<6037>(東証スタンダード)は、25日移動平均線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を示した。同社株は、今年6月14日に今2022年7月期の2回目の上方修正とともに、続く2023年7月期の予想業績も開示し、純利益が、連続して過去最高を更新し、同時に自己株式取得も発表したことを見直し、下値での割安修正期待の買い物が交錯した。国税庁が7月1日に発表した2022年1月1日時点の路線価が上昇し、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた不動産市況に持ち直しの動きが出てきたことも、国内最大の不動産投資ポータルサイト「楽待」を運営する同社業績にフォローとなるとして買い手掛かりとなっている。

■加盟店、物件掲載数、有料会員数、PVとも好調推移

 同社の今2022年7月期業績は、今年2月に上方修正されたが、その修正業績をさらに再上方修正した。2月増額値より売り上げを3500万円、営業利益、経常利益を各3000万円、純利益を1900万円引き上げ、売り上げ18億6600万円(前期比8.7%増)、営業利益9億9500万円(同23.0%増)、経常利益9億9500万円(同23.0%増)、純利益6億5000万円(同30.7%増)と見込み、純利益は、過去最高の5億6900万円(2020年7月期)を2期ぶりに更新する。今年5月末の同社の物件投資サービスを利用する加盟店が、前年同期比188店増加の4466店、「楽待」の物件掲載数が、同2000件増の5万2000件、有料会員数が、同5万人増の30万1000人、累計ページビュー(PV)が、同400万PV増の1億500万PVと好調に推移したことが業績を押し上げた。

 同社は、また今年6月28日から不動産投資家向け定額課金サービス「楽待プレミア」の提供も開始し、加盟店も今年7月末に4700店へ拡大を計画していることから続く2023年7月期についても業績予想を開示し、売り上げ20億円、営業利益10億5000万円、経常利益10億5000万円、純利益6億8500万円と見込み、純利益は連続して過去最高を更新する。配当は、今2022年7月期に年間11円(前期実績10円)へ増配することを予定しているが、次期2023年7月期も年間13円と連続増配する。なお自己株式取得は、上限を12万株(発行済み株式総数の1.09%)、取得総額を1億円、取得期間を今年6月15日から9月30日までとして実施する。

■PER12倍の割安修正で25日線水準を上放れ年初来高値へ再トライ

 株価は、今期業績の1回目の上方修正に投資用区分マンションの利回りの3四半期連続の上昇や同社の不動産特化のQ&Aサービス「楽待相談室」の質問数が2000件を突破したことなどが続いて年初来高値959円へ買われたが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻による世界同時株安のなか751円安値まで調整し、今期業績の2回の上方修正、自己株式取得などを手掛かりに850円までリバウンドした。足元では25日移動平均線を出没する三角保ち合いを続けているが、今期予想PERでは12.9倍、来期予想PERでは12.2倍と割安となっている。三角保ち合いを上放れ年初来高値を目指して再トライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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