Scye 2022-23年秋冬コレクション - 機能と美しさを携えた、上質な日常着

2022年6月30日 07:59

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記事提供元:ファッションプレス

 Scye(サイ)は、2022-23年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションを発表した。

■落ち着いた色彩が紡ぐ上質な日常着

 クラシックな英国式のテーラリングをベースに、ミリタリーやワーク、スポーツといった機能的な要素やディテールを取り入れつつ、上質な素材使いと独自のカッティングによって独自の価値を持つ日常服を生み出すScye。2022-23年秋冬シーズンは、ベージュ、ネイビー、ダークオリーブ、ブラウンといった落ち着いたカラーパレットをメインに据え、日常に寄り添うベーシックな空気感と、上品さを兼ね備えたウェアを提案する。

■上品さとアクティブさを備えたショートアウター

 今季は、アクティブなショートアウターが充実。ナイロンポリエステルタフタのカラーレスパディングジャケットや、OLMETEX社の機能素材を使用したハンティングジャケット、ダッフルコートをアレンジしたフーデッドボマージャケット、高密度ウールギャバジンを用いたゴルフジャケットなど、様々なバリエーションが揃う。ベースとなるアイテムはユニフォームや実用的な意図で用いられるアウターだが、いずれも素材の質感や造形の美しさによって、独自の優雅さを携えた仕上がりとなっている。

 定番メルトンシリーズから登場するウールとレザーを組み合わせたヴァーシティジャケットは、羽織った時に程よくカジュアルなエッセンスを感じながらも、凛とした佇まいを演出してくれるのが魅力。サイジングを大幅にリニューアルし、ゆったりとしたシルエットに仕上げつつ、リブやボタンなどのパーツをボディのカラーと連動させシックな雰囲気に仕上げた。

■着やすく端正なロングアウターも

 一方、バルマカーンコートやシングルのトレンチコート、襟を大きくとった「スーパー140's」ウールメルトンのオーバーコート等、ロングコートも見逃せない。身体になじむ、流れるようなフォルムであると同時に、着用してみるとシルエットに立体感があり、前を開けて着た時の緩やかなドレープや、品のある生地の落ち感を楽しめる。端正な佇まいながら、ゆとりを持たせたパターンメイキングによって着心地が良く、さらりと羽織ることができるのも魅力だ。

■フォルムやテキスタイルにさりげない遊び心を

 また、さりげなく遊び心を効かせたフォルムやテキスタイルにも注目だ。2種類のネックを配したセーター、シャツは着方によって2WAYの表情を楽しめるアイテム。クルーネックとVネック、2着のセーターを1着に合体したセーターや、レギュラーカラーとバンドカラーを一体化したシャツは、ユニークなギミックにも関わらず、あたかもそれが当たり前であるかのようにシンプルな佇まいが印象的だ。腕を通さない方の袖はウエストに巻いて、コーディネートにアクセントを効かせることもできる。

 ハンティングジャケットやカーゴパンツにあしらわれたカモフラージュ柄には、アイコンモチーフのサイを忍ばせ、チャーミングな要素をプラス。深みのあるレッドとグリーンの色彩がウォーミングな縮絨ウールのセットアップやドレス、糸から染めを施し、模様を織り上げた抽象柄の中綿ブルゾンやスカートなども目を引いた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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